2024年 4月 26日 (金)

母子殺害元少年の「理解不能」発言 「死刑制度認める、でも死刑になりたくない」

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死刑判決は「決して喜ばしいことではない」

   本村洋さんは判決後に会見し、「正しい判決が下された」と述べる一方、「人の命を最も大事なものと思って尊ぶからこそ、死刑という制度は、私は存置されているのだと思います」と主張した。

   記者に元少年が死刑判決を受けたことについての心境をたずねられると次のように述べた。

「決して喜ばしいことではないと思っています。厳粛な気持ちで裁判所の判決を受け止めています。遺族としては応報感情が満たされた訳ですから、報われる思いはありますが、ただ、社会にとってみれば、私の妻と娘、そして被告人の3人の命が奪われる結果となったわけです。これは明らかに社会にとっては不利益なことです」

   そして、「やはり刑法というのは、社会秩序を維持するための、目的を達成するための手段だと思ってます」とした上で、

「社会の皆さまにもどうか、どうすれば犯罪の被害者も加害者も生まない社会をつくるのか、どうすればこういった死刑という残虐な、残酷な判決を下さないでいいような社会はできるのかということを考える契機にならなければ、私の妻と娘も、そして被告人も犬死だと思っています」

と語った。

   ただ、被告の元少年についても、「(被告の)更正の可能性は十分にあると思います。だからといって刑を減刑したり、社会復帰できるということと刑罰は違うと思います」と述べている。

   死刑判決後、元少年は遺族に対して一礼したという。本村さんは「どういう心境で頭を下げたのかわからない」としながらも「彼が心から謝罪できる日が訪れることを願っている」と話している。

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