2018年 7月 22日 (日)

新潟産コシヒカリ急騰 2か月強で3割以上値上がり

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   穀物価格の高騰が問題化するなか、コメの国際的な価格も急上昇が続いている。08年初頭から比べると、実に2.5倍というすさまじさだ。国内のコメ価格も上昇、特に、自由米市場での新潟コシヒカリの価格は2か月強で3割以上値上がりしている。原因は今一つはっきりしないが、コメを巡る情勢は不穏だ。

08年初頭から比べると、実に2.5倍

コメの値上がりは続くのか(写真はイメージ)
コメの値上がりは続くのか(写真はイメージ)

    国際的なコメの価格の上昇が続いている。タイ貿易取引委員会が08年5月14日に発表した代表銘柄の1トン当たりの輸出価格は1054ドルで、過去最高値を更新した。前週の976ドルから急伸。

   タイは世界最大のコメ輸出国で、コメの国際指標価格は、タイ米の輸出価格なのだが、08年初頭から比べると、実に2.5倍の水準だ。ミャンマーの稲作地帯がサイクロンで被災したことなどが影響したとみられている。これが思わぬ余波を呼んでいる。

   日本政府は1993年のウルグアイ・ラウンド合意で、「ミニマム・アクセス」と呼ばれる毎年76.7万トン(玄米換算)を輸入する義務を負ったが、この国際価格が高騰しているため、落札が予定よりも進んでいない状態が続いている。入札価格を引きあげると、国際的なコメ価格に影響するのではないかという懸念からだ。若林農水相は5月13日の記者会見で

「そういう(コメ高騰という)異常な状態の中で、我が国は(入札するという)輸入機会を提供した」

と、規定の輸入量に達しないことについてはやむを得ないとの見方を示した。

   国内のコメ価格も、上昇傾向を見せている。

   コメの市況調査会社「米穀データバンク」が自由米相場を調査したところによると、2月28日には関東で60キロあたり16700円だった新潟産コシヒカリ(玄米)が5月7日には22600円まで上昇。実に約35%の値上がりだ。秋田産のあきたこまちも、13500円だったものが16700円と、約23%値上がりしている。

国際市場での価格高騰と直接関連あるかは不明

新潟県では新キャラクター「コメパンマン」が米粉利用を呼びかける
新潟県では新キャラクター「コメパンマン」が米粉利用を呼びかける
(c)やなせたかし

   もっとも、国際市場での価格高騰とは直接の関連があるかどうかは不明で、コメどころでもある新潟県の農林水産部食品・流通課では、新潟産コシヒカリについて

「政府がコメを買い上げて備蓄するなどして余り(のコメ)がなくなり、需要が引き締まっているためなのでは」

と分析。値上がりは一時的との見方を示唆した。逆に同課では、

「コメで新規市場を開拓したい」

と意気込んでいる。これまでは、コメを粉状にくだいた「米粉」は、煎餅の原料などにしか利用されてこなかった。新潟県では、さらに細かく粉状にする技術を開発、パンやラーメン、ロールケーキなど、小麦粉と比べても遜色ない利用が可能になったという。

   「アンパンマン」の作者としても知られる漫画家のやなせたかしさんによるキャラクター「コメパンマン」も登場。丸い頭と目の部分がコメの形をしており、各地のPRイベントで、若年層に米粉の利用を呼びかけている。

   国内で消費される小麦粉の9割が国外からの輸入。安定確保が危ぶまれている中で、同県では、国内の小麦粉消費量の10%を米粉に置き換えれば、現在39%の食糧自給率が41%にまで改善すると試算。

「米粉普及のムーブメントを新潟から起こしたい」

と意気込んでいる。

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