コスメ、料理、通販が躍進する
書き込みのうち約40%が「妊娠・出産・育児」に対するものだ。例えば「3~4歳児ママの部屋」「双子・三つ子のママの部屋」と細かく分かれていて、同じ悩みを持つ人がピンポイントで語り合える。そんな決め細やかなサービスが人気で、ページの閲覧回数は月に1億2302万回、1日の書き込みは約1万2000件。同社広報担当者は「どこかのタイミングで急激に会員数が伸びたということではなく、毎月数万単位で会員数を伸ばしてきた」と話す。人気の理由は主に2つある。まず、女性限定の会員制なので安心して利用できることだ。会員登録時にはがきで本人確認をし、毎日すべての発言をチェックしている。もう1つには120万人を超える女性会員らが書き込むため、質問や助言の数が多いのも特徴だ。母数が多いので、地域別の生活情報や産婦人科・小児科の口コミといった、集まりにくい情報が手に入るのも好評だ。
ところで、女性向けサイトではもうひとつ新しい傾向が出ている。
「数年前に比べて、総合的に情報を網羅するタイプよりも独自性と目的がはっきりとしたサイトが最近では伸びている」
と話すのは、ネット関連の調査をしているサイボウズ・メディアアンドテクノロジーの担当者だ。
同社の調査によると、04年には「@woman」や「Fe-MAIL」といった総合情報サイトが上位を占めていたのが、07年には様変わりしている。コスメに特化した「@cosme」がトップを占めたほか、「COOKPAD」「味の素レシピ大百科」といった料理サイトが上位にきている。このほか、ベルメゾンネットや nissen、cecileといった通販サイトも躍進している。
今後は「女性向けサイトは他のジャンルに比べて入れ替わりが激しい。そのため傾向を把握するのは難しいが、目的がはっきりしているサイトが伸びるのではないか」としている。