2019年 2月 22日 (金)

東尋坊で保護される自殺志願者  「ものすごいペース」で増加

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   「派遣切り」などで雇用環境の悪化が深刻化するなか、「自殺志願者」の数も増加を見せている。例えば、「自殺の名所」で自殺防止活動を行うNPOでは。例年の数倍の人数を保護しており、「ものすごいペースだ」との声が聞こえてくる。さらに、その少なくない部分が「派遣切り」にあった人だ。別のNPOからは、「拓銀が破綻するなどして自殺者が急増した97年度末の水準になるのでは」との声もあがり、状況は厳しさを増している。

保護された16人中7人が「派遣切り」

   日本では、年間3万人が自殺するとされているが、09年は、さらに増加するのでは、との見方が広がっている。

   例えば、断崖絶壁が続き「自殺の名所」としても知られる福井県の東尋坊では、年に30人程度が自殺するとされる。現地をパトロールし、自殺志願者を立ち直らせる活動を行っているNPO法人「心に響く文集・編集局」(茂幸雄代表、福井県坂井市)によると、例年であれば、冬は自殺志願者は少なく、11月~1月の期間に保護されるのはせいぜい3~4人程度。ところが、景気悪化が明るみに出た08年11月~09年1月にかけては、実に16人が保護されている。さらに、そのうち7人が「派遣切り」にあった人なのだという。

   茂代表は、

「保護される人は、ものすごいペースで増えています。所持金もほとんどない人が多く、先日保護した人は20円しか持っておらず、内訳は『5円玉3枚、1円玉5枚』という有様でした。08年12月中旬には、東尋坊のパトロール体制を強化するように、(地元の)坂井市役所に要請をしたばかりです」

と嘆息する。さらに、

「『派遣切り』をされた人は、クビになった瞬間に『はい、死にます』となる訳ではありません。職を失ってから半年~1年、2年ともがき苦しんだ末に、決心して、ここまでやって来ています」

とも話す。

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