2024年 4月 19日 (金)

ラーメンや文房具「合格祈願商品」 神社本庁「ノー」と通達

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   商品にお祓いを施したことをうたった「合格祈願済み商品」の点数が増えている。これに対し、神社本庁は全国の神社庁へ、商品に対する祈祷に応じないようにと通達した。「尊厳を損なう」ことがその理由で、ネットでは賛否が飛び交っている。

営利的商品の販売促進に利用されるのはダメ

   「合格祈願済み商品」とは神社で祈祷したもののことで、2008年末から点数が増えた。たとえば、食品ではエースコック「合格!お祈り わかめラーメン ごま・しょうゆ」、森永製菓「ハイチュウ『合格梅味』」。文房具ではぺんてるが「合格祈願」のシリーズを売り出している。

   やまうでは06年から「合格祈願七福神漬」を販売している。同社の広報は、「快く協力していただいている。パッケージを持ち込んで、デザインや表現なども見てもらった。神社からは許可を得ている」と話す。商品のホームページでも合格祈願の様子を紹介。社員が商品とともに祈祷に参加した様子を取り上げた。

   全国の神社を包括する宗教法人の神社本庁は、こうした合格祈願商品に待ったをかけた。「神社が営利的な商品の販売促進に利用されないように」として、神社には、祈祷をする際には節度ある対応をするよう通達した。類似の商品が増え、神社名が予測しない形で利用されると、「神符守札の尊厳を損なう」というのだ。

   もっとも、通達ははじめてではない。神社本庁の機関誌的な存在ともいえる神社新報によれば、昭和54年、神符守札を商業利用しない旨をうたった通達をしている。神社本庁祭務部は、この通達の徹底をはかったもの、としている。「合格祈願済み」商品が増え、同庁へは「祈祷はどこで受けられるか」「祈祷を受けてもいいのか」といった問い合わせが増えていた。

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