2020年 1月 19日 (日)

「夏目漱石」財団法人設立 親族同士で意見対立

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   明治の文豪、夏目漱石に関する財団法人設立を巡り、親族間で意見が対立している。財団反対側は、漱石は「我が国の共有文化財産」としているのに対し、設立側は、「まだ公式に作った記念館がない」などと反論しているようなのだ。

夏目房之介さんが財団設立に反対表明

「一般財団法人 夏目漱石」のホームページ
「一般財団法人 夏目漱石」のホームページ

   この財団法人は、「一般財団法人 夏目漱石」。2009年4月1日に設立され、ひ孫の夏目一人さんが理事長をしている。一人さんは、大手広告会社を経て、現在は会社経営者。

   財団ホームページによると、「夏目漱石の偉業を称えるとともに文芸の復興を図り、豊かな社会の実現に寄与する」ことが設立目的という。事業としては、漱石に関する人格権、肖像権、商標権、意匠権などを管理することを挙げた。また、「夏目漱石記念館」(仮称)を設立したり、漱石賞や各種フォーラム、正しい標準語を養う漱石検定を実施したりするなどとしている。こうした事業を行うため、ホームページ上で寄付金なども募っている。一般財団法人は、登記すれば誰でも設立できるが、この財団では、税法上のメリットがある従来型の公益財団法人を目指しているという。

   これに対して、別の家系で漱石の孫に当たるマンガ・コラムニストの夏目房之介さんが、自らのブログで7月10日、財団設立に反対を表明した。

   そのエントリーによると、財団から6月17日付で協力してほしいとの手紙が届いたといい、「僕の連絡した親族たちは困惑し、いささかうんざりしている」と漏らした。

   房之介さんは、「漱石の著作権は戦後すぐに消滅しております」と指摘。漱石は、「我が国の共有文化財産」だとして、自らは、著作権などについて、報酬の要求や介入をしない方針を貫いてきたとしている。そして、自らの著書を引用して、「そうすることが漱石という文化的存在を将来にわたって維持し、享受や批判をさかんにして再創造につなげてゆく方向だろうと思っている」と述べている。

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