2024年 4月 24日 (水)

富士山登山人気過熱ぎみ 車も人もあふれかえる

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特に増えたのが20~30代の女性登山者

   特に近年増えたのが、20~30代の女性登山者だという。「山小屋や富士山を管理している者の間でも『女性の登山客が増えた』ともっぱら話題にしてます」と話すのは富士吉田市・富士山課の担当者。旅館組合などが06年から取り組んできたリピーターを増やす取り組みが功を奏しているのではという。

「人が入るだけ入れていた山小屋の収容人員を制限し、ゆとりを持って宿泊できるようにした。さらにトイレを環境配慮型のきれいなものにするなど、汚い、狭い、不快だった富士山を一新しています」

   さらに09年からは、各山小屋に女性用更衣室スペースを確保し、トイレに生理用品を配置するなど、「女性に優しい富士山」を目指し整備を行っているそうだ。

   このような取り組みに加え、不景気で「安・近・短」の「非日常」への需要が高まっていることや、アウトドアブーム、さらには「心が洗われる」といったスピリチュアルな側面が複合し、人気が過熱しているのでは、と同担当者は分析する。

   ただ、富士山安全指導センターの担当者は「気軽に登山する人も多く、ケガ人も増えている」と警告する。登山に慣れている人は天候に敏感で危険を察知しやすい反面、初心者は軽装で登ったり、悪天候でも無理して登ったりし、ケガや体調不良を起こす傾向にある。

「きちんとした服装で登ってほしいのと同時に、状況が悪ければあきらめも肝心。富士山は逃げないので、断念し次の機会に持ち越すのも勇気だと思います」
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