2024年 5月 6日 (月)

1つのバッグが何通りにも変身 不景気で売れまくる「着せ替えバッグ」

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   その日の洋服やTPOに合わせて、たくさんバッグを持っていたいというのが女心だが、お金はかかるし、置く場所も取る。そこを一挙に解決するのが「着せ替えバッグ」だ。

   外側のカバーを取り替えるだけで15通りのデザインになるものや、フレーム(枠)しかないバッグに手持ちのスカーフや風呂敷を取り付けられるもの、といろんなタイプがあり、不景気も手伝って注目を集めている。

40~50歳代の主婦にうけている

15種の着せ替えカバーがある「ミーシー」
15種の着せ替えカバーがある「ミーシー」

   アメリカ発の着せ替えバッグ「ミーシー」は、ベースの黒いバッグに「シェル」と呼ばれるカバーを取り付けるだけで、フォーマルからカジュアルまで何通りも楽しめる。

   シェルはシンプルな黒、黄色や赤のカラフルなもの、はやりのクロコダイルの型押し、キリン柄やヒョウ柄など15種類が揃う。素材は柄によって、塩化ビニール、ナイロン、ポリウレタンの3種類を使い分け、革のように見えるものもある。本体とカバーはマグネットで着脱して、使っている途中でカバーがずり落ちることはないそうだ。

   ミーシーは2年前にアメリカで発売され、100万個を売上げた。日本ではテレビショッピングサイトTV-HITで2008年末に販売を開始し、09年から本格的に売り出した。同社の戸塚隆代表取締役は、

「宣伝はしていませんが、口コミで順調に売れています。不景気になって、1つのバッグで何通りにもなるという値頃感が40~50歳代の主婦にうけているんだと思います。最近はテレビで紹介されるようになり、注文や問い合わせが増えています」

といっている。

   2010年には若者をターゲットにし、A4サイズや1泊旅行分の荷物が入る大きめサイズを発売する予定だ。現在は通販限定だが、鞄専門店から取り扱いたいという問い合わせがあり、09年内にも店頭販売が始まりそうだ。

予約で初回入荷分が完売した

「フレームバッグ」にスカーフをデコレーションした
「フレームバッグ」にスカーフをデコレーションした

   古くなった風呂敷やスカーフをバッグにできる「フレームバッグ」は、外枠と中枠の2重構造になっていて、間に布を挟むという仕組みだ。09年9月8~11日に開催された国内最大級のギフトイベント「インターナショナル・ギフト・ショー」の初日、バイヤーが選ぶランキングで1位を獲得した。また09年10月20日の発売に先駆けて9月に行った予約では、初回入荷分が完売となった。販売元のバーディ、田中美保さんは、

「風呂敷やスカーフを簡単にバッグにできる方法はないかと思い、開発しました。初回生産は控えめでしたが、エコブームもあって予想以上に売れました」

と驚いている。

   次の入荷は12月を予定し、初回生産分と合わせて1000個を販売する予定だ。

   700×700mmのスカーフが入るSと、900×900mmのスカーフが入るLの2つのサイズを展開する。外枠は合皮でできていて、エナメルブラック、カシス、ゴールドの3色ある。2010年春には本革のフレームを発売し、Sサイズよりもう一回り小さいタイプの展開も予定している。

パーティ用バッグがなくて困った経験から生まれた

毛足の長いフェイクファーを使った「バッグカバー」
毛足の長いフェイクファーを使った「バッグカバー」

   使い古した鞄にかぶせるだけでおしゃれなバッグになるのは、「バッグカバー」。毛足の長いフェイクファーの生地を筒状にしたもので、上下にゴムが入っている。上部にヒモがついていて、バッグの取っ手に固定する。牛柄、ヒョウ柄、鮮やかなピンクといった17柄、3サイズを展開する。フェイクファーはゴージャスな印象があり、パーティバッグとして使うこともできる。

   販売元の「もこりんご」木野下英樹代表は、

「東京で会社勤めをしていた妻がパーティ用のバッグがなくて困ったことがあり、その経験を元につくりました」

と明かす。

   09年1月にネット販売をスタートし、地元福岡でメディアに紹介されて話題になった。当初は10、20歳代のお客を想定していたが、実際には30~50歳代のお客が多いそうだ。今では北海道から福岡まで注文が入り、100個売れる月もある。木野下さんは、不景気になって新しいバッグを買い換える人が減っているためではないか、といっている。

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