2024年 3月 29日 (金)

生方民主副幹事長解任 蓮舫議員「違和感しか残らない」

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   小沢一郎幹事長をはじめとする執行部批判を繰り返したとして、民主党の生方幸夫副幹事長の事実上の解任が決まった。生方氏は、解任が決まったあともテレビ出演を繰り返し、執行部批判をやめる様子はない。「言論統制」が行われていると揶揄されることもある民主党だが、所属議員のツイッターでは、今回の「解任劇」に懐疑的な声も聞こえてくる。

   今回の解任劇の発端になったのが、2010年3月17日掲載の産経新聞のインタビューだ。

党内からも疑問の声が噴出

   生方氏は

「地方分権にしようと言っていたのに、民主党の運営はまさに中央集権です。今の民主党は権限と財源をどなたか一人が握っている」

と、小沢幹事長に権力が集中している現状を批判。「政治とカネ」の問題については、

「小沢さんがしかるべき場所できちんと説明するのが第一。それで国民の納得が得られなければ自ら進退を考えるしかないです」

などと辞任を迫った。

   これを受けて、3月18日、高嶋良充筆頭副幹事長が生方氏を党本部に呼び、自発的な辞任を求めた。これに対して生方氏は「秘書が3人も逮捕されている(小沢)幹事長の責任はどうなるんですか?」と反発。会談は物別れに終わり、急きょ開かれた副幹事長会で解任の方針が決まった。

   この解任劇をめぐっては、党内からも疑問の声が噴出している。例えば枝野幸男行政刷新担当相は「生方さんが何か問題になるようなことをおっしゃったことが、最近あるとは認識していない」と述べたほか、野田佳彦副財務相は「耳に痛い話をした人が辞表を迫られるというのは、極めてよろしくない」と執行部を批判した。

   翌3月19日になっても、批判のトーンが弱まることはない。生方氏はTBS「朝ズバッ!」やテレビ朝日「ワイド!スクランブル」に相次いで出演。例えば、テレビ朝日の番組では、コメンテーターが

「ご本人を(副幹事長会に)呼ばずにすぐに解任というのは異例のこと。民主党はここまで支持率が落ちてきていて、『こういう方策に出れば余計支持率が落ちるだろう』という考えは執行部にはないんですかね?」

と水を向けると、生方氏は

「それも分からなくなっているのが、昨日の(解任劇の)象徴じゃないですかね。誰かが止めなきゃいけませんね。私もまさか、昨日(党本部に)行って『辞めてくれ』という話しになるとは思いませんでした。注意ぐらいはされると思っていたのですが、『辞めていただけませんか』となった」

と、やはり執行部批判を繰り返した。

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