2024年 5月 3日 (金)

鳩山首相「2枚舌」作戦失敗 「辺野古」巡り「発表日」大混乱

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夜になってようやく首相会見

   臨時閣議の予定が遅れたのは、国民新党代表の亀井静香・金融相が、こんな状態では閣議は開けないと難色を示したから、との報道も流れた。永田町では、小沢一郎・民主党幹事長が待ったをかけた、とのウワサも駆け巡った。

   こうした影響で、28日17時からに設定されていた鳩山首相による記者会見は「延期」になると午後になって記者らに連絡が入った。結局、17時ごろから始まる各民放ニュースが始まった段階でも、臨時閣議を開く状況ではまだない、との現地リポートが報告された。

   その後、18時ごろから基本政策閣僚委員会が開かれた。この席上、福島氏は改めて閣議で署名しない意向を表明した。このため、鳩山首相は福島氏と2人で話し合いを続けが、福島氏の意思は変わらなかったため、鳩山首相は福島氏を罷免し、平野博文官房長官に兼務させた。その後、臨時閣議で政府方針を閣議決定した。政府方針には移転先として「辺野古」が明記された。

   鳩山首相は21時から会見に臨んだ。予定より4時間遅れのスタートだった。鳩山首相はやや疲れ気味の表情で話し始め、県外・国外移設を模索したものの「海兵隊の一体運用の問題」などのため断念に至ったと説明した。会見中、「沖縄の人々の心を傷つけてしまうことをお詫びしたい」「申し訳ない気持ちでいっぱい」と、「お詫び」を何度も口にした。言外に「約束通り5月決着を果たした」と言いたげな様子でもあったが、地元沖縄の反発は強く、日米合意通りに進むかどうかは予断を許さない状況だ。

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