2024年 5月 3日 (金)

押尾被告の裁判員裁判異例の事態 弁護人が「報道にとらわれないで欲しい」

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専門の裁判官よりも裁判員の方がむしろ適任

   一方、弁護士の嵩原安三郎さんは、報道は過去のように偏ったものは少なくなっているし、裁判員は偏見を持って裁判に臨むことは考えにくい、とし、

「僕はそんなに心配していません」

と語った。

   裁判員が様々な情報が飛び交う有名芸能人を裁く事は適切なのだろうか。紀藤正樹弁護士は取材に対し、

「専門の裁判官よりも裁判員の方が押尾被告を裁くのにむしろ向いている」

   と打ち明ける。裁判官は保守的な人が多いため、世論や報道などに影響を受けやすい。また、検察官との関係もあり一種の「利害関係」的なものが出る場合もある。実は、裁判員制度はそうした事への批判の中から生まれたという背景があるため、

「裁判員は一生で1回の仕事なので、検察官との利害関係が希薄であり、検察官の誘導にも乗りにくい。真剣に、証拠や証言に対し忠実に判断すると思われます」

と説明する。

   今回は保護責任者遺棄致死という微妙な判断を要求される裁判になるが、一般の生活者が日常の常識に照らし合わせて裁くため、どのような判決になるのか紀藤弁護士自身も注目しているという。

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