2019年 2月 20日 (水)

クマの出没が各地で急増 「ベビーブーム」も影響か

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   全国各地でクマが人里に現れ人間が襲われるケースが多発している。天候の影響によるエサ不足が直接の原因と見られるが、根本的には人間と野生動物の共存が一段と難しくなってきている事情がある。折りしも生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10=名古屋会議)で生物の多用性を守るための方策が検討されているが、クマに限らず、サルやシカを含め、人間の知恵が問われている。

   2010年度のクマによる死者・負傷者は9月末で、全国で84人(環境省調べ)。10月に入っても10人以上が負傷し、被害者145人を記録した2006年度以来のハイペースだ。

ドングリが豊作で、2008年2月ごろの出産多かった

   出没が増えている要因が、エサのドングリ類の不作。2010年は作柄が周期的に変わるブナの実の不作の年であるのに加え、春先の低温と夏の猛暑の影響でミズナラの実も少なく、越冬前に食べ物を求めて人里へ出てきている、という。

   これに、ベビーブームが影響しているという指摘もある。マスコミでも紹介されているNPO法人「日本ツキノワグマ研究所」(広島県廿日市市)の米田一彦理事長の説。2007年はドングリが豊作で、2008年2月ごろの出産が多かったというのだ。

   根本的には、様々な要因でクマと人間の生活圏の境界がはっきりしなくなっている影響が大きい。中山間地、里山の森や林の手入れが過疎化や林業の衰退で行き届かなくなり、耕作放棄地も増えたほか、河川敷にやぶが茂るなど、クマがエサを取れ、身も隠せる場所が市街地近辺まで広がった――専門家はそう指摘する。

   狩猟人口の減少もある。高齢化と規制強化で散弾銃などを扱える第1種免許を持つ猟友会の会員は、最盛期の40万人から、10万人を割るところまで減っている。ハンターの減少で人間の怖さを知らないクマが増えているというのだ。

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