2020年 9月 28日 (月)

クマの出没が各地で急増 「ベビーブーム」も影響か

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シカによる食害も拡大

   クマだけではない。静岡県東部で2010年8月以降、100人以上の住民がサルにかみつかれる騒ぎがあったのは記憶に新しいところ。人的被害はなくても、伊豆半島でのワサビの食害も深刻だ。

   世界自然遺産に登録されている屋久島(鹿児島県)ではヤクシカによる食害が拡大している。かつて「ヒト2万、サル2万、シカ2万」が共存していたといわれるが、農作物を荒らすほか、ツルランやヤクシマタニイヌワラビなど、環境省レッドリストに指定する希少種のランやシダ類を根こそぎ食べるなどの被害も懸念される。

   ヤクシカの生息頭数は現在1万2000~1万6000頭(08~09年調査)とされ、地元では年1000~2000頭の駆除が必要との声があり、環境省や林野庁などがヤクシカ問題に絞ったワーキンググループ(WG)を発足し対策に着手した。

   さらに、やはり世界自然遺産である北海道・知床でもエゾシカが激増して植物の芽が食い尽くされ、巨木は樹皮をはがされて枯れていく事態になっている。さらに春先の主要な餌をエゾシカに奪われたヒグマが、逆に本来はめったに襲うことがなかったエゾシカを捕食し始めるという珍現象も現れているという。

   明治期の豪雪で知床から姿を消したエゾシカが戻ってきたのはほんの40年前といい、国指定鳥獣保護区としてハンターに狙われることがないため、エゾシカの楽園になったようだ。北海道庁の推計では、09年度の全道の生息数は64万頭以上で、知床は越冬地として増加が著しいといい、本格的な駆除が進められようとしている。

   ただ、こうした駆除頼みは、所詮は緊急避難の対症療法。森林の下草を刈るなどきちんと管理して、クマが隠れる場所をなくし、人里との緩衝地帯にするほか、山奥にドングリなどの実がなる木を植えてエサを増やすなどの対策を地道に進めることが必要だ。

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