クーポン共同購入サイトで、ウェブサイト上の表記と実際の商品が異なるケースが相次いでいるが、今度は「『国産』をうたっていた水ギョウザが中国産だった」などとしてネット上で波紋が広がっている。ただし、この商品は、2200円のものを47円という法外に安い値段で、いわば「投げ売り」されたもの。このため、ネット上へは「47円なら中国製でも仕方ないのでは」といった、冷ややかな声もあがっている。「国産を中心にした豚肉はサッパリして」渦中の商品は、神戸市の食肉製品製造業者が「新春特別セール第2弾」として、クーポンサイト「品品」で2011年1月5日から8日にかけて販売したもの。「お試し水餃子たっぷり25個セット」と銘打って、2200円の通常価格を、「シーナ価格」として、47円で売り出した。サイトの表記を確認する限りでは、4日間で400個が完売したという。ウェブサイトには、「内容量: 20グラムx25個入り」「賞味期限:冷凍保存30日間(解凍した場合は即日)」「保存方法:【要冷凍】-18℃以下で保存 ※商品はすべて冷凍配送です」「原材料:豚肉、海老、卵、小麦粉、ラード、食塩、砂糖、ニラ、白菜、調味料」といった表記はあるものの、具体的な原産国の表示はない。だが、器に盛られたギョウザの写真の横に並べられた「本格、本場仕込みの本格老麺」といった宣伝文の中には、「店長が自ら探し歩いた国産を中心にした豚肉はサッパリしてしつこくなく、後味もとても良い仕上がりになりました。つるりとした皮の食感は水餃子一番のポイントで食欲が進みます」ともうたわれており、ギョウザが日本国内で製造されたと受け止める人が多そうな文面だ。商品は1月14日から16日にかけて発送されたが、1月15日夜、これを購入したと主張する利用者が、2ちゃんねる上に品物の写真を公開。写真では、容器の裏面に「原産国中国」と書かれており、2ちゃんねるに書き込んだ人物は、「水餃子が中国産。妻が毒餃子を思い出し大激怒。小遣い1万減らされる」と憤りをつづっている。「安物買いの銭失い」「だまされる方が悪い」だが、購入した価格が47円なだけに、同情的な書き込みはほとんどなく、「安物買いの銭失い」「だまされる方が悪い」といった冷ややかな声が大半だ。さらに、「本格・本場ってでかく書いてるから本場=中国って意味なのだろうか」と、「国産=中国産」という意味だという、うがった見方すら浮上している。水餃子を売り出した会社では、「担当者が出張に出ていて、連絡が取れない状況」などと話している。
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