ウェットで哀愁の漂う泣きのギター 日本人に人気だったゲイリー・ムーア
2011.02.07 19:47
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日本人の感性にもの凄く合っていた
ハードロック、ヘヴィメタル専門誌『BURRN!』編集長の広瀬和生さんによると、ゲイリーさんは日本人にとって特別な「ギター・ヒーロー」だったという。
「ウェットで哀愁の漂う泣きのギターで、日本人の感性にはもの凄く合っていました。アメリカとかよりも日本での方が人気だったくらいです。ワイルドな速弾きもあるので『ギター・クレイジー』なんて愛称がありましたね。80年代初頭、洋楽ロックファンの間では絶大な人気だったので、今45~50歳くらいの方で衝撃を受けている人は多いのではないでしょうか。惜しい人を亡くしました」
音楽評論家の伊藤政則さんは、2010年春、ゲイリーさんが21年ぶりの来日を果たしたときに会った。元々大きな体格だったが、以前よりも太っていたのが気になったという。伊藤さんは、
「本人は『体型は変わったけど、ギタープレイは変わってないよ』と冗談を言っていましたが、ハグしたときにもう両手が回りませんでした。2011年はハードロックのバンド編成で日本にやって来ると言っていましたが、その矢先に亡くなってしまった。演奏も『ここまでハードにやるのか』というくらい全く衰えていなかっただけに、とても残念です。契約の関係でブルースのアルバムを1枚制作していたという話もあるので、それが今後発表されるかも知れません」
と話している。