2024年 5月 1日 (水)

大震災被害の試算「阪神」上回る 証券会社など12兆~20兆円程度を予測

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計画停電の追い討ちで、被害額さらに増える

   こうした数字に、生産活動への影響、物流の停滞、企業・家計のマインドへの影響も加えると、マイナスは20兆~30兆円に達するとの見方もあるが、さらに追い討ちをかけそうなのが電力供給の不安だ。ゴールドマンは、東京電力の計画停電が当初見込み通り2011年4月末まで続いた場合、4~6月期の実質国内総生産(GDP)はマイナス成長に陥り、2011年通年では実質GDPは0.5%程度押し下げられると予測。UBS証券は4月末まで電力供給が25%減ると実質GDPを0.3%押し下げるとみている。

   特に生産現場からは、1日3時間程度の「細切れ停電」に悲鳴が上がる。「(輪番制では)いつ停電になるか見通しが立たない」(桜井正光・経済同友会代表幹事)ため、「半導体のように、業種によっては細切れ停電では生産できない」(米倉弘昌・経団連会長)というわけだ。このため、「丸1日休んで2~3日は操業できるような対応が必要」(米倉会長)と求めている。

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