2024年 4月 25日 (木)

「いつもつながっていたい」 若い世代が生んだスマホ大ブーム
(連載「スマートフォン革命」最終回/韓国スマホ事情2)

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「持つ者」と「持たざる者」の情報格差は問題

――スマホの利用者拡大で、通信データ量が増大する懸念はありませんか。

 通信インフラについては政府主導で、ブロードバンドの構築を進めてきました。現在の通信速度は最大100Mbpsで、地下鉄の車内で映画をストリーミングで視聴しても途切れることはほとんどない速さです。今後を見越して政府は2012年中に1Gbpsまで引き上げる計画です。比較で申し上げると、例えば米国やEU(欧州連合)諸国の場合、1Gbpsの実現は2015年を目標としています。
   携帯電話会社は、高速通信網の整備に政府だけでなく、利用者からも「プレッシャー」をかけられるでしょう。韓国人は何事も素早い対応を求めますから、つながりにくい状況を放置しておけば利用者から苦情が殺到し、会社の信用問題にも発展しかねません。

――スマホの急速な普及がもたらす課題は何でしょう。

 セキュリティー確保は重要です。カーナビとしてスマホを利用し、小さな画面を見ながら運転しているときに事故を起こす例も増えています。また、スマホ所有者が2000万人に達したとはいえ、人口の約半数はまだ使っていません。「持つ者」と「持たざる者」の情報格差(デジタルデバイド)は今後、検討する必要があるでしょう。
   テクノロジーの進歩が失業者の増加を招く恐れもあります。例えばICチップやICカード、スマホなどがどんどん進化すれば、物流や小売の業態ではこれらを利用して徹底した効率化を図れます。しかし一方で、人力で賄っていた業務が電子化されれば、職を失う人も増えることになります。事態が深刻化する前に、解決策を見いだすべきだと思います。
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