2024年 4月 29日 (月)

「ポスト・ベトナム」の生産拠点 ミャンマーにわかに注目集まる

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電力や道路、通信などインフラが未整備

   今のところカンボジア、ラオス、バングラデシュに進出する動きが目立っているが、「ミャンマーは労働力が安価なだけでなく、カンボジアやラオスと比べて国民の識字率が高いほか、英国の植民地 だった経緯から英語でコミュニケーションできるなど、進出するメリットが多い。ポスト・ベトナムの最有力候補の一つだ」と、関係者は話す。

   だが、進出には課題が多い。現地に駐在員事務所を置く大手商 社は「政治が不安定なミャンマーは政権が変わると、ちゃぶ台をひっくり返すようなことがあり、自由にビジネスをやれる環境にない」 と、不満を漏らす。

   課題は政治の不安定さに限らない。企業関係者が指摘するの は、電力や道路、通信などインフラの未整備だ。「日本企業が進出できる工業団地は一つしかなく、電力不足から停電が頻発している。脆弱なインフラに起因するビジネスコストは周辺国より高い」(大手シンクタンク)という。このため、現時点でミャンマーに進出している 日本企業は衣料や靴など縫製業を中心に50社程度で、カンボジアやバングラデシュの半数にとどまっている。

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