2020年 9月 28日 (月)

マラソン選手の「給水」とは? 五輪選考レースで大本命、川内に続き堀端も失敗

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   ロンドン五輪の男子マラソン代表の選考に関わる大会で、相次いで本命選手が脱落した。その大きな原因とされているのがスポーツドリンクの存在だ。給水のミスがレースを左右したというのである。

   びわ湖毎日マラソン(2012年3月4日)で五輪の有力候補だった堀端宏行(旭化成)は後半に失速して11位。日本選手トップは一般参加の山本亮というハプニングレースとなった。世界選手権7位の堀端はなぜ惨敗したのか。

マラソン選手にとっての「神の水」、その中身は?

「足がつってしまった・・・」

   レース後、医務室から病院へ運ばれた堀端の敗戦の弁である。

   しかし、宗猛監督はもっと具体的だった。

「給水がうまくいかなかった」

   先の東京マラソンでも、期待されながら散々な出来だった川内優輝もこう言っていた。

「給水がうまくいかなくて・・・」

   昨年の福岡国際マラソンで日本選手トップだった川内は、ショックのあまり頭を坊主にしてしまった。「五輪」にかけたらしく「5厘」カットだった。

   給水、つまりスポーツドリンクの摂取のことである。マラソン選手は必ず自分専用のドリンクを給水所に置く。この「マイ・ドリンク」は選手によって栄養分が異なるから、長丁場に挑む選手にとっては「命の水」「神の水」といっていい。

   川内は東京マラソンで何度も給水に失敗した。

   この失敗で何が起こるのか。発汗で塩分が消失する脱水症状「低ナトリウム症」を起こす。そして、疲労・けいれん・失神・熱射病という熱中症になる。対処法としては、冷却することが必要なのだが、のどの渇きを感じてから補給しても遅い。絶えず給水しておくことが大事だ、と専門家は口を揃える。

   怖い脱水症状の原因は、まず急激な気温上昇がある。前日との気温変化も影響するという。また、多湿でも起こる。気温が低くても多湿のときは要注意だ。

   マラソン選手は、自分の体質、体調を考慮してマイ・ドリンクをつくる。アミノ酸、クエン酸、果糖などの養分だ。それをミネラルウォーターで薄め、5℃から15℃の常温としておく。足のけいれんを起こす可能性がある場合は、ミネラルウォーターを多めにするのだという。塩気を感じさせるスープや味噌汁なども成分として効果がある。

   給水に失敗すると、後半にダメージが来る可能性が強い。走っている選手自身がそのことを承知している。だから精神的にも動揺する。川内も堀端も取りそこねた瞬間、テレビの中継画面から、「しまった」という表情が読み取れた。

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