2018年 7月 21日 (土)

1台2~4万円、「DC扇風機」が売れる 値段高くても「柔らかな風がいい」

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   2012年の夏も節電の影響で、扇風機が売れている。それも1台2~4万円という「高価」な扇風機が人気という。

   「羽のない扇風機」ですっかりおなじみになったダイソン製の扇風機、逆に何枚もの羽をつけた特徴的な機器に注目が集まっている。弱い電気で低速で回るDCモーターを搭載した「DC扇風機」がそれだ。

AC扇風機からDC扇風機へ動く

付加価値で「勝負」!高値でも売れる扇風機(写真は、ダイソンの「エアマルチプライアー」)
付加価値で「勝負」!高値でも売れる扇風機(写真は、ダイソンの「エアマルチプライアー」)

   家電量販店大手のビックカメラは、「2011年は消費者が扇風機のよさを再認識した年でした。今シーズンはもう一歩進んで、静かで節電効率の高いDC扇風機が売れ筋です」と話す。

   DC扇風機とは、従来のACモーターを使った一般的な扇風機に比べて、低速で回転できる直流のDCモーターを搭載した扇風機をいう。AC扇風機で44ワットのところ、DC扇風機であれば17ワットと60%も節電できる。

   11年はとにかく節電と扇風機に飛びついた消費者だが、使ってみると音がうるさかったり、風を直接からだに当てるとだるくなったり疲れたりするなど、不満もあったようだ。

   今年はそういった「弱点」を解消し、節電性能を高め、さらに除菌や消臭、保湿効果のあるものや室温にあわせて風力を自動調整するセンサー機能が付いたもの、タイマー機能を充実したもの、首振りの角度が上下左右に動くもの、風力の微調整ができたりリズムがついたりするもの、充電機能を搭載したものなど、機能性を重視した、付加価値の高い新商品が開発された。

   DC扇風機の最大の特徴は、羽の枚数が多いこと。ビックカメラは「羽を多くすることで風が細かく送れるようになったため、ムラがなくなり、柔らかでなめらかな感じになりました」と説明する。

   DC扇風機は商品ラインナップも多彩で、デザイン性で売れているのが、羽が9枚と5枚の2重になっているバルミューダ製扇風機。二重構造にすることで、ふわっとした心地よい風がつくれ、しかもその風が10メートル先まで届くパワーも兼ね備えているという。

平均価格は前年比1.5倍増

   ダイソン製の羽なし扇風機「エアマルチプライアー」は、今年も好調に売れている。価格は3万5000円からと安くないが、温風が出て冬にも使えるタイプもあって、「デザイン性が高いことや、子どものいる家庭など安全性を重視して購入する人が多いです」(ビックカメラ)と話す。

   シャープ製や東芝製が人気だが、バルミューダ製やツインバード製といった、これまであまりなじみがないメーカーも台頭してきている。

   家電量販店を調査しているジーエフケー・マーケティングサービス・ジャパン(GfKジャパン)によると、2012年4~6月期の扇風機市場は販売台数で、前年比44%減。11年は「特需」ともいえる売れ行きだったこともあって減少しているが、10年4~6月期と比べると26%増。「滑り出し(4~5月)は好調だったが、商戦が活発になる6月が比較的過ごしやすい気候だったことが影響した」(GfKジャパン)とみている。

   ただし、付加価値商品の登場によって平均価格は前年比で約1.5倍増。金額ベースでは12年4~6月期は前年同期比で35%減に踏みとどまり、10年同期と比べると85%も増えている。

   平均価格(税別)1万円以上の製品の数量構成比は、10年4~6月期が2.6%だったのに対して、12年4~6月期は11.3%と2ケタ台に乗せており、高額扇風機が売れていることがわかる。

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