2024年 4月 27日 (土)

公認会計士の合格者数は「右肩下がり」 試験パスしても就職見つからない

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大学生は安定志向、会計士よりも公務員

   JICPAによると合格者数が減っているのは、受験生の質の低下ではないとする一方、受験者数も減少傾向にある点が気がかりだとした。絶対数が少なければ、優れた人材の確保も難しくなる。

   各種資格取得のための予備校「TAC」に話を聞くと、同校が開設している公認会計士講座の大学生の受講生数は「若干減少傾向にあります」と打ち明ける。少子化の影響もあるが、近年は公務員などの安定した職業を目指す学生が多いようだ。反対に公認会計士の場合、大量の試験合格者が出たものの、求人と求職のミスマッチが起きていることを学生が知り、敬遠するケースもあるという。

   ただ、明るい兆しも見えてきた。JICPAの無料職業紹介所が運営する求人情報サイトを見ると、試験合格者を募集する一般企業の名前が並ぶ。伊予銀行やライオン、ドワンゴと業種もさまざまだ。現時点で採用人数は少ないが、徐々に拡大していけば現在の低落傾向に歯止めをかけられるかもしれない。11月13日付の日本経済新聞は、あずさ監査法人など「4大監査法人」が採用数を前年比5割増やす計画だと伝えた。これらの変化はTACの担当者も把握しており、「就職上のミスマッチが解消される方向に動き始めたのではないか」と期待を寄せる。

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