2024年 5月 4日 (土)

活用拡大に向け動き出す 自動車中古部品のリサイクル

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CO2排出量削減でも新品部品より有利

   さらに二酸化炭素(CO2)排出量削減という地球環境問題の視点でも新品部品より中古部品は有利になる。整備業界を指導する国土交通省、業界団体の日整連は、自動車整備業をグリーン化するためのアイテムとして中古部品を利用したいと考えており、自動車修理の実作業でも欠かせぬ存在でもあるため、同一のテーブルに着いた。

   しかし、中古部品の一般的なイメージは芳しくない。盗難車が不法な解体ヤードに持ち込まれ、分解・輸出される事件などと重ね合わせ、中古部品業界そのものを誤解している消費者もいる。最近でこそ中古部品販売グループ最大手のNGP日本自動車リサイクル事業協同組合がテレビCMを全国放送するなど消費者への積極的なアピールを行っているが、業界を代表するような上場企業はなく、クルマ好きなどを中心に「知っている人は知っている」という存在だった。業界の直接の顧客は整備事業者であるために、直接消費者に働きかける機会がほとんどなかったと言ってよい。

   その一方で、業界は1990年代初頭にコンピューター導入が始まり、グループで在庫を共有し、仲間の中古部品も自社の在庫と同じに扱い、全国販売する態勢が作られている。

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