東日本大震災から2年を迎えた2013年3月11日、犠牲者に哀悼の意を表する儀式が日本各地で行われた。ネット上でも激しい地震があった2時46分に「みんなで黙祷しよう」などという呼びかけがあり、芸能人や有名人もツイッターで「黙祷」、とつぶやいた。ところが、被災者を名乗る人物から「迷惑だ!」との意見が寄せられた。ネットではなぜこうした行為が被災者の気持ちを逆なでするのか、といった議論が起こった。「被災者の私はこういうの不快だから消してくれ」「二年前の今日3月11日東日本大震災発生日です。今日は日本人として忘れてはならない日です。1万5880人の尊い命が失われ、たくさんの人が涙を流しました。14時46分発生。皆さんこの時間に黙祷を捧げましょう」そんな内容が「拡散希望」としてつぶやかれた。すると被災者を名乗る人物が、「善意のつもりでやってるなら申し訳ないが、被災者の私からしたらこういうの不快だから消してくれ。黙祷とか他人に言われてするもんじゃないから。忘れてる人間は忘れてていいし、するやつは誰にも報告せずに自分一人ですりゃあいいよ」とリツイートした。すると、黙祷をしようと呼びかけた人物は、「なぜ黙祷を捧げようって言ってるのにフォロワーの一人として文句言ってくるんだよ。忘れちゃいけないんだよ。忘れてるなら忘れたまんまじゃいけないんだよ」と返した。また、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん(39)がツイッターで、「黙祷心よりご冥福を…」とつぶやいたことに対し、「Twitterにわざわざ書く必要がないと思います。被災者より」という意見が寄せられた。1人でも多くの人と黙祷したいと思っただけ田村さんは「1人でも多くの人と黙祷したいと思っただけなのですが…二度と黙祷をする前に呟きません…申し訳ありませんでした」と謝罪した。ネットではツイッターで「黙祷」をつぶやくのはいけない事なのかどうか、といった議論が起こった。先の2つの出来事だけでなく、黙祷しようとか、黙祷をした、というツイートはかなりの数があった。ネット上の議論としては、「本当に被災地のこと思ってるならTwitterなんかで黙祷しないだろ」「こういう奴らは被災地を思ってるんじゃなくて、リツイートされることに優越感感じてるだけのクズだからな」「自覚ない偽善者が一番だるい。勝手にやってればいいけど被災者に関わるなよ」など、被災者の気持ちを逆なでしていると考えている人が多いようだ。
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