2024年 3月 29日 (金)

出生前診断、異常わかるのは3種類だけ ネットでも母親の切実な声

   血液検査だけで分かる新型の出生前診断が2013年4月にスタートしたが、ダウン症など3種類だけの臨床研究段階に留まっている。賛否が割れていて、なかなか実施も進まないようだ。

   Q&Aサイト「ヤフー知恵袋」には、出生前診断について、いくつもの切実な相談が寄せられている。

診断で異常が出たら、母親の8割もが中絶選ぶ?

Q&Aサイトでも論議に
Q&Aサイトでも論議に

   出生前診断に賛成というある女性(36)は2012年8月30日、「先天性の内臓疾患で入退院を繰り返し、結婚後も遺伝を懸念し妊娠に躊躇している」と知恵袋への質問で明かした。そして、自らの経験から、障害を持った子どもが生まれたとき、「どれだけ大変か知っているの?」と投げかけた。

   この女性は、望んで妊娠したなら障害児でも親が愛すのは当然としながらも、生まれた障害児本人の苦しみは計り知れないと訴えた。幾度も手術を受けなければならないこともあるからだ。

   「私は健康な子供がほしい」。女性はこう言い切る。もし妊娠したら診断を受け、障害児と分かれば中絶を選ぶことを示唆し、どう思うか問いかけている。

   こうした考え方をする女性は、実際に多いようだ。

   ある女性誌は、出生前診断で妊娠異常が分かったら、母親の8割もが中絶を選ぶという専門医のコメントを紹介した。ネット上の投票でも、同様な結果が出ているケースが見られた。

   今回スタートした新型出生前診断は、母親らの要望に応えたものだ。

   お腹に針を刺す羊水検査は、流産のリスクもあったが、血液を調べるだけの新型は、体への負担が軽い。また、妊娠10週からとより早く検査でき、2週間ほどで結果が出るのもメリットだ。ただ、保険適用がなく、自費で20万円ほどを負担しないといけない。

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