2019年 7月 20日 (土)

テレビで「圧力鍋爆弾の作り方」紹介 「詳しすぎる」「モラルあるのか」と批判

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   大きな被害を出しかねない「圧力鍋爆弾」の作り方を、複数のテレビ局が詳細に紹介、視聴者の顰蹙を買っている。

   この爆弾は以前から世界各国の過激派やテロリストなどが使ってきた。2013年4月16日(日本時間)発生したボストンマラソン爆破テロ事件でも、使用された可能性が高いということで、改めて世間の注目を集めた。

まずはふたを開けます、で火薬を中に…

   日本のテレビ各局はこの「圧力釜爆弾」を、いまだに正体不明の犯人に迫るヒントとして――という名分半分、身近な圧力鍋が凶器になるという興味本位半分で、ニュース番組やワイドショーなどで相次いで取り上げた。番組ではボストンでの爆発の瞬間や、過去の爆破実験でワゴン車が粉々に吹っ飛ぶ様子などが繰り返し放映され、その破壊力の凄まじさが強調された。

   ところが問題なのは、そんな危険な圧力鍋爆弾の作り方が、「簡単」「手軽」「安価」を連呼しながら、必要以上と思えるほどに詳しく紹介されていたことだ。

   中でも最も熱が入っていたのはテレビ朝日系の「モーニングバード!」で、自ら圧力鍋爆弾の作り方を、カメラの前で実践した。ジャーナリストの男性が、

「まずはふたを開けますよね。で、火薬を中にセットしますね。そして、釘やベアリング(に使われる金属球)が、飛んで殺傷力を持たせるという目的で入れられます……」

と順を追って説明しつつ、実際に鍋に「材料」を投入する様子が映像で放映された。核心的な工程には触れていないものの、かなり踏み込んだ解説だ。

   さらに、その後スタジオには「できあがったものがこちらになります」とばかりに「完成品」が持ち込まれ、カメラに大写しにされた。そこにはぎっちり釘が詰められ、ケーブルこそ繋がれていなかったようだが、キッチンタイマーによる時限装置もしっかりと作られている。

「こういったものがセットでは現地では100ドル程度、日本では1万円で手に入る。いわば誰でもどこでも手に入るもの」(所太郎レポーター)

   さらにコメンテーターからは「インターネットなんかでも作り方が簡単に見られる」とダメ押しが。ほとんど「作ってみろ」と言わんばかりだ。

まるで腹腹時計のテレビ局

   テレビ朝日に限らず、NHKなどもニュースの中で、圧力鍋爆弾の作り方を紹介したウェブサイトを大きく取り上げた。紹介されたページのタイトルで検索すれば、すぐに図版付きで製法を閲覧することができる。

   ツイッターなどではこうした過剰ともいえる紹介に、「模倣犯を生みかねない」などとして批判の声が殺到している。

「圧力鍋爆弾の作り方を詳細にTVで放送するのは何のため?各局は、視聴者が爆弾の作り方を知りたがってるとでも思っているのだろうか?」
「作り方を紹介した直後に、『こんな簡単に爆弾の作り方を調べられるネットうんぬん』。まずお前らが黙ってろと」
「数年前練炭や塩素ガスを用いた自殺ブームがあった時にも詳細に報道してたな。あの時も批判されてたけど何の学習も反省もしてないな」

   中には皮肉をこめて、「腹腹時計と化したマスコミ(絶望)」とつぶやく人も。ちなみに腹腹時計とは、1970年代に東アジア反日武装戦線が製作したテロ教本だ。

   なおこうした指摘についてテレビ朝日に問い合わせたところ、

「番組に対するご指摘は、今後の放送に生かしてまいりたいと考えます」

とのことだった。

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