2018年 7月 19日 (木)

アニメ「ラブライブ!」の聖地が出入り禁止! とんでもないデマに昭和5年創業の老舗が激怒

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   大人気アニメ「ラブライブ!」のファンが主人公の家のモデルとなった甘味処に押しかけ騒動を起こした。甘味処は「ラブライブ!」ファンを出入り禁止にした、といった情報が流れネットが騒然となった。

   ただし甘味処に話を聞いてみると、騒動のようなものは起こっておらず「出入り禁止」などあろうはずがない、と激怒している。いったいどうしてこんなデマが広がってしまったのだろうか。

騒動のあった8月3日は主人公・穂乃果の誕生日だった

   「ラブライブ!」は2013年1月から3月まで放送され、14年春には第二期が決まっている。入学希望者が減り廃校に追い込まれる女子高を再建しようと9人の生徒がスクールアイドル「μ's(ミューズ)」を結成し、女子高をアピールすることで入学者を増やすために活動する。9人を担当している声優も実際にライブ活動をしていて大人気だ。

   「出入り禁止」のデマが広がったのは13年8月3日。この日は「ラブライブ!」の主人公、高校二年の高坂穂乃果の誕生日だった。実家は老舗の和菓子屋「穂むら」で、店の二階が住居になっている。「穂むら」のモデルが東京都千代田区神田にある甘味処で和菓子店の「竹むら」。創業は1930年。趣のある店舗は東京都の選定歴史的建造物に指定されている。揚げ饅頭が特に有名だ。

   アニメの舞台になった場所や建物、神社などを訪ねることを「聖地巡礼」と言うが、「ラブライブ!」が放送されてから「竹むら」もその一つになった。そして8月3日は穂乃果の誕生日だから「竹むら」に集まってお祝いをしよう、などといった呼び掛けもネットに出て、この日「竹むら」に行ったファンたちは穂乃果の画像をスマホに出しながら、

「穂乃果ちゃん家で揚げ饅頭食べながら家デート」

などとツイッターで報告していた。

   そうした中に、初めて「竹むら」に行ったためどのような行動をしていいか分らず、店内の写真を勝手に撮影してしまった、とか土足で二階に上がってしまったとか、テンションが上がり過ぎて店の人に怒られた、などといったものもあり、

「竹むらで騒ぎすぎましたm(_ _)mご迷惑おかけしました」

と謝罪する人も現れた。

   こうしたツイートに対し、「ラブライブ!の聖地でヲタが騒いでいる」「ラブライバー(ラブライブのファンの事)はとんでもないクズだ」と非難が集中した。中にはツイッターが「炎上」したためアカウントの削除に追い込まれる人も出た。ネット上には「【悲報】アニメ「ラブライブ!」の聖地 竹むらでオタが騒いでラブライバー出禁か?」というまとめサイトまで登場し、ラブライバーの悪行に対する批判のコメントが集められた。

「そんな馬鹿な事あるわけないじゃないですか」

   「竹むら」で騒いでしまったという人物はツイッターで、

「反省してるけど、無責任なデマツイートはやめて」

と訴えていたのだが、「ラブライバーは出入り禁止になった」という情報が独り歩きした。

   2013年8月5日の昼に「竹むら」に行ってみると、もともとは地元客でにぎわっている店だったが、あきらかにラブライバーとわかる若い男性が一人で来ていたり、男性の友人と来ていて、カキ氷などを注文して食べていた。店の人に8月3日に騒ぎがあったのかと尋ねると、

「少しうるさいと思った人もいたかもしれませんが、あれは騒ぎといのではなくて、そんなに気にするというものでもありませんよ」

と答えた。ネット上にラブライバーは出入り禁止になる、という情報が出ていることを店の人は知っていて、その質問をふると表情が見る見る変わった。

「誰が何の目的であんなデマを書き込んだんでしょうね?出入り禁止なんて、そんな馬鹿な事あるわけないじゃないですか」

と怒り心頭の様子だった。

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