2024年 4月 27日 (土)

儲からなくなった牛丼チェーン 低価格競争が首を絞め、多角化に活路

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牛丼、再び値下げ競争に突入か?

   そうした中で、ゼンショーHDは2013年11月15日から5日間、「すき家」で「秋の新米250円セール」を開催する。国産新米コシヒカリを使った牛丼(並盛)を250円で提供。「ねぎ玉牛丼」などのトッピング牛丼も一律30円引きで販売する。

   期間限定の値引きは7か月ぶり。値引きセールは牛肉やコメなどの原材料価格の高止まりもあって、4月以降は見送っていた。牛丼(並盛)は大手3社が280円で横並びしているが、250円にすることで、再び「安さ」で集客力を高める。

   「牛丼」をテコ入れする一方で、ゼンショーHDはスーパーの買収に積極的。北海道の直営農場で牛の飼育や農産物の栽培にも乗り出し、原材料の調達から製造・物流・小売りまで一貫したサプライチェーン(供給網)つくりに力を入れ、総合的なフード企業への脱皮が目標とされる。スーパーも牛丼チェーン店も、消費者との接点の一つというわけだ。

   また、吉野家HDは2013年3~8月期に、うどんの利益が牛丼を初めて上回った。客足が好調なうどん店「はなまる」の利益は前年同期比で約2倍の6億円。小麦粉など材料コストは増えたものの、女性客を想定したサラダうどんなど単価の高い商品の売り上げが伸びたことが奏功した。20か店を新規出店し、売上高は92億円と15.8%も増えた。

   いずれも、多角化に活路を見出そうとしている。

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