鉄道オタクとして知られる自民党の石破茂幹事長が2013年12月20日のブログで、寝台特急「あけぼの」(上野-青森)の廃止が発表されたことについて「一つの時代が終わったのだと思わされます」と惜しんだ。青い車体のブルートレインとしては唯一残る「北斗星」(上野-札幌)も数年後に廃止される見通しだ。「酒は飲めるし、本は読めるし、電話も来ない」定期便としての廃止が決まった「あけぼの」。上野と青森を結んでいる石破幹事長は、12月15日に東能代駅(秋田県能代市)から「あけぼの」で「乗り納め」をしており、このときの様子は「週刊新潮」12月26日号に3ページにわたって写真付きで紹介されている。記事によると、石破幹事長は、「酒は飲めるし、本は読めるし、電話も来ない。まさに、私にとっては、非日常的な夢の世界」と、かなりハイテンションだったようだ。それだけにブログでは、「わざわざ空港まで行かなくとも、近くの駅から乗れて、目が覚めれば目的地、というこの便利さが何故価値として否定されるのか。運賃が高いのだ、通勤電車の邪魔だ、採算性が悪いのだ、快適ではないのだ、などとの様々な批判を浴びながらも、でもどこか違うのではないか、との思いを禁じ得ません」と、廃止に納得いかない様子だった。
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