2024年 4月 27日 (土)

LINEが「ソフトバンク買収説」を完全否定 新サービスで独自にグローバル拡大図る

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LINEから携帯や固定電話にも音声通話が可能に

   とは言え、世界レベルで競争が激しくなっているのは間違いなく、だからこそLINEは今回、グローバル市場で勝ち抜くために3種類の新サービスを用意した。1つ目は、メッセンジャー機能でやり取りできる「スタンプ」と呼ばれるイラストの制作を、外部にも開放した点だ。これまではLINE内部でつくられていたが、ユーザーが自作し、LINEが新設するウェブストアで販売可能とする。

   2つ目は、企業がLINE上に開設している「公式アカウント」が対象だ。従来は企業側から複数ユーザーに一律の情報しか提供できなかったが、これを各ユーザーの事情に合わせて最適化した内容を送れる仕組みに変える。ユーザーが同意すれば、企業の顧客データベースや業務システムと連携させて、利便性を向上させることが可能。例えば宅配ピザ業者とユーザーとの間で、LINEの「ピザ」のスタンプを業者に送っただけで注文できたり、アルバイトのシフト管理に活用して急に人手が必要になった際にLINEを通じて連絡したりといった使い方ができるようになりそうだ。

   そして3つ目が「LINE電話」。これまでLINEユーザー間でのみ可能だった音声通話を、固定・携帯電話にも発信できるようにする。料金は、サービス購入から30日間有効のプランは固定、携帯とも1分間6.5円で、固定電話向けのみのサービスを選ぶと同2円となる。一方、利用のたびに料金をチャージしておく場合は固定向けが同3円、携帯向けが同14円となる。

   舛田CSMOは、「ユーザーから上がってきた声をもとに3つの新サービスをつくった」と話す。これまでもアプリや一部スタンプは無料で提供されてきたが、その先には「収益が描けると見越している」との説明だ。

   競合他社がひしめく中、新サービスをてこに、「うわさ」でとどまっている株式上場にこぎつけるか、「まさか」の展開で他社による買収というどんでん返しが起こり得るのか。いずれにしろ、LINEがこれまで同様のスピードで世界を相手に成長を続けられるかは、舛田CSMOの言葉を借りれば「我々の腕のみせどころ」といったところだ。

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