「ポールダンス」といえば、細長い柱を使ったセクシーなダンスだ。最近では芸術の1つとして楽しまれているが、「ストリップバーで踊られるもの」というイメージはいまだに根強い。そんなポールダンスに、ハロー!プロジェクト(ハロプロ)のアイドルグループ「℃-ute(キュート)」が挑戦したのだが、ファンから不満の声が上がる事態となっている。どうやらアイドルファンとセクシーすぎるパフォーマンスは相容れないようだ。ポールに絡みつき、大きく脚を開くポールダンスの1場面(YouTube番組『ハロ!ステ』より)℃-uteの2014年春のコンサートツアー「℃-uteの本音」が14年4月5日、五反田ゆうぽうとホール(東京・品川区)で幕を開けた。初日の公演のダイジェストが、ハロプロのYouTubeオリジナル番組「ハロ!ステ」で公開されている。「Crazy完全な大人」という曲で、中島早貴さん(20)と萩原舞さん(18)がポールダンス、残りの矢島舞美さん(22)、鈴木愛理さん(19)、岡井千聖さん(19)はステージ上の階段を使ってパフォーマンスした。黒光りしたへそ出しのコルセットのようなトップスと、かなり短いボトムという露出度の高い衣装で、中島さんと萩原さんはポールに絡みついたり、大きく脚を開いたりと挑発的に踊った。他3人はポリスハットのような帽子をかぶり、階段に座って腰や脚をなまめかしく動かすような振りを披露していた。美勇伝、後藤真希のセクシー路線も批判された過去中島さんと萩原さんは番組の中で「先生と技を相談し合って、1か月間頑張って練習した」と胸を張って語っているが、このダンスについてあまり良く思わないファンが少なくないらしい。YouTubeのコメント欄には、「かっけぇ!」「見入ってしまった」といった賛辞もあるが、「ストリップショーかよ」「新しいことに挑戦するのはいいんだけど、衣装もダンスもエロ路線なのはちょっと…」「これはどう見てもエロさをアピールしたパフォーマンスだと思う。アイドルがここまで色気を強調する必要あるのかな」「下品なエロの演出をする℃-uteがもったいない。彼女達なら爽やかなセクシーさで勝負出来るのに…」など、否定的な意見が多くみられる。ハロプロのセクシー路線の前例には、元モーニング娘。の石川梨華さんが所属していた「美勇伝(びゆうでん)」というグループがある。バニーガールなど性的なものを連想させる衣装や、イスを使って開脚などセクシーな振り付けが特徴だった。後藤真希さんもコンサートでマイクスタンドに絡みつき、ポールダンスを連想させるようなパフォーマンスをしたことがあるが、当時もこうしたダンスや衣装に対し「エロすぎてファンでも引く」という批判の声が上がっていた。
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