2024年 4月 30日 (火)

マー君「右ひじ故障」で長期戦線離脱 変化球多投が「異常事態」のサインだったか

初めての方ご注目!プロミスなら最短1時間融資でお急ぎでも大丈夫!

ひじに負担がかかる大リーグ球

   推測するに、ひじの違和感は以前からあったのではないか。勝負どころで速球がほとんどなかったし、変化球が圧倒的に多かった。少なくとも昨年、楽天で見せた24連勝のピッチングとは違っていた。おそらく対戦した大リーガーの打者たちも、事前の情報と違うぞ、と思ったのでないか。

   田中にすれば、「161億円の投手」の名に恥じない投球を見せなければ、と肝に銘じたはずである。だからひじに異常を感じてもすぐ口に出すことはエースのプライドが許さなかったのではないか。

   そのプレッシャーと闘いながら12勝という最高の成績を挙げていたのだから、たいしたものである。その代償が「投げられなくなったひじ」とすれば、まさに好事魔多しとしかいいようがない。

   今回の田中のアクシデントについて、ある日本の監督経験者は語る。

「大リーグで使用するボールは日本のそれとは異なる。とくに、すべる感じで、指先をしっかり持たないとコントロールに影響する。きつく持って投げるからひじに負担がかかる。日本のボールではありえないのだが、それに順応しなければ勝てない」
「それにスプリットなど落ちるボールの多投も原因のうちだろう。フォークボールなど回転させないボールを投げるときも手首を使わないのでひじに負担がかかる。複合的な要素が絡んだのだろう」

   手術をするとなれば、来シーズンの登板も不可能となる。田中にとって初めて遭遇したピンチである。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

1 2
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中