2018年 11月 17日 (土)

カレーの「ココイチ」に「アメトーーク!」効果 売上高、利益が過去最高を更新

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   カレーライスチェーン最大手「カレーハウスCoCo壱番屋」などを展開する「壱番屋」(東証1部)が発表した、2014年5月期連結決算は、売上高が前期比6.4%増の425億円、純利益は10.4%増の23億円で、いずれも過去最高を更新した。

   テレビのバラエティー番組でお笑い芸人に紹介された効果もあり、4月の既存店売上高は前年同月比20.0%増を記録し、消費増税もどこ吹く風だった。

かつては「餃子の王将」も人気に

「アメトーーク!」は業界の救世主?(画像はテレビ朝日の番組公式サイト)
「アメトーーク!」は業界の救世主?(画像はテレビ朝日の番組公式サイト)

   バラエティー番組とは、テレビ朝日系の深夜のトーク番組「アメトーーク!」。「雨上がり決死隊」の2人が司会を務め、旬の中堅・若手芸人8人程度とともに展開する。かつて「関西男子のソウルフード」と呼ばれる中華料理チェーン「餃子の王将」を徹底的に語って「王将」の売り上げ、利益を急上昇させた経験もあり、影響力は大きい。

   4月10日に放送された「アメトーーク!」では、ケンドーコバヤシ、TKOの木下隆行、ペナルティのワッキーといった人気芸人が出演し、「ココイチ」のお気に入りメニューなどを紹介。番組は1回きりだが、話題性が高いため、ツイッターなどのネット上で拡散して人々の食欲をそそり、既存店で前年同月比17.5%増(4月)の客数アップにもつながった。壱番屋も「放送されたメニューが注文されており、番組効果で全体が底上げされた」と手ごたえを語る。

   5月以降の既存店売上高は5月が14.0%増、6月が6.2%増と落ち着きを見せているが、壱番屋は「4月のTV番組をきっかけに来店客数の水準が切り上がっている」と分析している。

先々には不安要因も

   もちろん、TV番組に助けられただけではなく、宅配サービスやドライブスルー、テイクアウト窓口の積極導入で販路を拡大した効果が現れたほか、10年ぶりの大幅なメニュー改定で「海の幸カレー」「チーズインハンバーグカレー」などの新商品が人気を呼んだことも売り上げ増に貢献。「トマトアスパラカレー」「たっぷりあさりカレー」といったかつての人気メニューを復活したことも効果があったようだ。

   ただ、先行きには不安要素もある。人手不足の進展による人件費上昇や、エビやチーズ、豚肉などの食材価格上昇が経営の圧迫要因となりそうだからだ。壱番屋はこれらの情勢を踏まえ、2015年5月期の業績予想について、営業利益が前期比2.7%減の42億円、経常利益が2.5%減の43億円と発表した。しかし売上高は1.0%増の430億円、店舗の減損処理が一服するため純利益も8.9%増の26億円と、ともに過去最高を更新する見通し。

   壱番屋は2015年5月期から、国内外の店舗戦略もジワリと変える。主力の「CoCo壱番屋」の国内店舗数は閉店数が出店数を上回り、前期末比で4店少ない1225店となる。「純減」は今世紀に入って初めて。一方、国外は「純増」数が期末比で37店に上って計160店となり、中国や東南アジアを中心に海外展開を加速させる。マレーシアとフィリピンには初出店し、海外進出エリアは10か国・地域になる。

   餃子の王将は「アメトーーク!」によるブーム一巡後、業績が伸び悩んでいる。ココイチが「アメトーーク!」による客足向上を経営に生かせるか、外食業界で注目されている。

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