2014年11月10日、悪性リンパ腫のため83年の生涯を閉じた俳優・高倉健さんに「追悼」の声が続々寄せられている。高倉さん最後の出演作となった2012年秋公開の「あなたへ」に出演した俳優・浅野忠信さん(40)は画像共有サイト「インスタグラム」で「高倉健さんのご冥福をお祈りします本当に悲しいですありがとうございました」とコメントした。「悲しい 寂しい 辛い」浅野さんは自身出演のハリウッド映画「バトルシップ」が公開された12年の会見で「高倉さんがいなければ、アメリカでも頑張ろうという気にならなかった」と発言するなど、多大な影響を受けていることを明かしていた。「高倉さんの若い頃に似ている」としばしば話題になる自分の容貌を意識したのか、若い高倉さんの白黒写真をメッセージに添えた。タレントの志村けんさん(64)は「悲しい寂しい辛い」と題したブログ記事を更新、高倉さんとの初めての出会いを振り返った。「どんな言葉でも物足りない温かい大きな手で握手してよろしくお願いします。生涯1番緊張して始めてお会いした時 楽屋に何なりとお申し付け下さい乙松(編注:「乙松」は1999年公開の映画「鉄道員(ぽっぽや)」で高倉さんが演じた役名)綺麗な花がありました」と一つ一つ思い返すように綴った。そして「なんと優しい心使い有難うございました心からご冥福を御祈り申し上げます」と追悼した。続けざまにブログを更新し、「恵存志村けん」と書かれた高倉さんからのサイン色紙を公開した。タレントの中川翔子さん(29)は1994年に32歳の若さで亡くなった父、中川勝彦さんに言及した。「父、中川勝彦は映画海峡の新人オーディションで選ばれて出演していました」と明かし、「日本の宝であるお方ご冥福をお祈りいたします」「映画はずっと残る生きた証本当にありがたいです」と語った。高倉さんの出演した映画の具体名を挙げる人も。音楽グループ「FUNKYMONKEYBABYS」の元メンバーで現在はソロで活動中のファンキー加藤さん(35)はツイッターで「『幸福の黄色いハンカチ』。大好きな作品で、何度も繰り返し観てました。ご冥福をお祈りいたします」とコメント。タレントのダンカンさんもブログで「網走番外地久しぶりに見て~!と、思っていた矢先の訃報...」と驚き、「昭和よ...ありがとう」とつぶやいた。11月10日、また昭和が遠くなった一方、ネットでは高倉さんの命日(11月10日)が奇しくも09年に96歳で死去した俳優の森繁久彌さん、12年に92歳で死去した女優の森光子さんと同じ、と話題だ。いずれも昭和を代表する映画スターであることから「こんなこともあるのかぁ・・昭和を力いっぱい生きた人の時代が終わっていく」「そうなんだ...。なんかすごいな。。。」「え・・・なにそれ・・・ちょっと怖い・・・」など偶然の一致に驚く声が寄せられている。それだけでなく、「健さんは、この日を選んだんだろうかと思ってしまう。しょうもない記念日作るよりも、11月10日を栄誉のある記念日にしてもいいんでは?」との提案も寄せられている。作詞家の松本隆さんも「高倉健と昭和。いい時代でした」とツイートした。11月10日は昭和が遠くなった日の象徴として語られていくのかもしれない。
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