2018年 12月 12日 (水)

「からだにいい食事」が病気を招く! 健康マニアが陥る「オルトレキシア」とは

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   「口に入れるものは、からだにいいもの、安全なものしか選ばない」という人がいる。健康的な食生活のように聞こえるが、そのこだわりが強迫観念に変わり、強迫性障害に似た症状や、栄養失調を引き起こすことがある。「オルトレキシア」と呼ばれる摂食障害のひとつだ。

健康だけでなく友達も失う?

口にするものに鈍感ではいたくないが...
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   米National Eating Disorder Association(NEDA、米国摂食障害協会)のホームページでは、「オルトレキシア」を「正しい食事に対する強迫観念」と説明している。「純粋な」、あるいは「クリーンな」食品だけを食べたいと望むあまり、極度に食事を制限し、不健康な状態に陥ってしまう。未加工の食品しか食べない完全菜食主義者や、乳製品、糖質、グルテンを含む食品を除外する人などにその傾向が見られ、行き過ぎると精神に異常をきたし、栄養失調や過度な体重減少など拒食症や過食症と似た症状を示す。

   まだ認知度が低く、米国精神医学会による「精神疾患の分類と診断の手引(DSM)」の最新版にも正式な診断名が掲載されていない。患者がどのくらいいるのかわかっていないが、一部の専門家は近年「オルトレキシア」の人が増えていると警鐘を鳴らしている。

   本当に「純粋な」ものだけを食べるには、一つひとつの食品について添加物の有無から生産地、農法にいたるまで、原材料を厳しくチェックしなくてはならない。かなりの時間と労力を要する。いつもオーガニック食品専門店で買い物をすれば食費もかさむ。

   食べられるものが限られるため、家族との食事も自分だけ別メニュー。外食は避け、パーティーや忘年会はなるべく欠席。友人の結婚披露宴でさえ、料理の内容が気になって表情が曇りがち――健康状態だけでなく、人間関係も悪化しかねないのが「オルトレキシア」の怖さだ。

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