プリクラ男女差別が拡大中?? 「男子禁制」のウラ事情

男だってプリクラを楽しみたいと思っている人がいる

   「男子禁制」が進んでいるプリクラだが、プリクラで起きた犯罪はというと後を絶たないのだ。報道によれば、14年3月24日に埼玉県三郷市で、プリクラを撮影している20歳の女性のスカートの中に33歳の会社員の男が携帯電話機を差し入れ撮影した疑いで逮捕された。こうした盗撮事件は14年に福井、福島、宮城でも起こった。また14年10月9日には神戸市で、友人と2人で撮影している最中に女子短大生のワンピースの裾に火をつけられる騒ぎがあった。こうしたことが続けば「男子禁制」の施設はさらに増え続けていきそうだ。

   とはいうものの、男だってプリクラを楽しみたいと思っている人がいるのは確か。写真プリント機メーカー、フリューの担当者も、

「今や女性主体となっているプリントシール機ですが、リサーチすると大好きだという男性が結構いる。やり方次第では男性客を増やし市場を拡大できる」

と話す。同社は12年4月に「BF Love&Fashion」というマシンを発売した。男性をよりカッコよくみせる「メンズコース」を搭載したところ男性客が増えたとして、プリクラのコーナーとは別の場所にこのマシンを設置する施設も現れた。実はこのマシンはカップルをターゲットとして開発したものだったが、男性を歓迎するマシンというイメージが付いてプリクラ好きの男性から支持されたのだ。後継機種となった「Hi-cherry」にも男性を意識した機能を搭載している。

「今はカップルをターゲットにしています。男性をメーンとした機種の開発というのは現状では難しいというのが本音です。ただし、新機種も男性客との繋がりは抑えておりますし、これが将来につながればいいと期待しています」

と話している。