2024年 4月 30日 (火)

ウイスキーを「宇宙で寝かせる」 サントリー、「まろやかさ」の秘密解明へ

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

商品化する予定はない

   それにしても、なぜ、ウイスキーを宇宙空間に運ぶのか。

   ビールなど一部の酒を除くと「ウイスキーなど多くのお酒は長期熟成によってまろやかさが生み出される」(サントリー)というが、科学的に詳しいメカニズムは解明されていないのが実態だ。

   サントリーは酒に含まれる水とエタノールの分子がくっつくことが、まろやかさに影響しているという仮説を立て、これまで東北大などと共同研究を進めてきた。その結果、液体が動かない環境の方が、まろやかさが進む可能性があることが分かり、液体に動きがない無重力空間ではよりまろやかになるのでないか、という問題意識から宇宙での実験に踏み切ることにした。

   このニュースについて、ネット上では「宇宙熟成ウイスキー、ぜひ飲んでみたい」「持ち帰って販売してほしい」「どんな味になるんだ」「宇宙飛行士は飲めずにかわいそう」などといった多数のコメントが並び、実験に対する関心の高さがうかがえる。

   宇宙空間と地上で熟成されたウイスキーの味や香りにどんな違いがあるかは気になるところ。ネット上での「売ってほしい」という声が圧倒的に多いのも当然だ。しかし、今回の実験はお酒のまろやかさの秘密を研究するのが目的。量も限られることもあり、残念ながら商品化する予定はないそうだ。

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