2024年 5月 6日 (月)

トマト  「最高の若返り野菜」は女子の強い味方

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   「トマトが赤くなると、医者が青くなる」ということわざが西洋にあるほど、トマトは健康にいい野菜として知られてきたが、最近、ダイエット効果が期待できることもわかった。

   2012年2月、京都大学の河田照雄教授らの研究チームが、トマトの中に脂肪の燃焼を促進させる働きがある新種の脂肪酸が含まれていることを突き止めた。「13オキソODA」である。「13オキソODA」を混ぜたエサを肥満したマウス8匹に4週間与えると、混ぜないエサのマウスに比べて、血液中の中性脂肪の量が減ったという。マウスの1日の「13オキソODA」の量は、人間に換算すると、トマトジュース600㏄に相当する。缶サイズなら3本分だ。人間への応用はまだだが、肥満解消の新しい有効成分として期待が高まっている。

  • 健康にいいトマト。毎日食べたいが料理に工夫して!
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美肌にうれしいリコピンの効力はビタミンEの100倍

   トマトは、ブロッコリーと並ぶアンチエイジングの「最高の若返り野菜」といわれる。トマトの赤のほとんどがリコピンという色素成分だ。リコピンは体の老化を進める活性酸素を除去する抗酸化物質で、その効力は抗酸化物質の代表格のビタミンEの100倍だ。血糖値を下げて血液の流れをよくする働きがあるので、動脈硬化や脳卒中、糖尿病など生活習慣病の予防に効果がある。リコピンには、ほかにも以下のように多くの健康効果があるのだ。

(1)がん予防。リコピンを摂取した人としない人とを比較した疫学調査では、肺がんと前立腺がんのリスクが減った。

(2)疲労軽減。トマトジュースを1時間の運動前と後でマウスに飲ませる実験では、前に飲んだマウスの疲労度は、後に飲んだマウスの7割だった。

また、女性にはうれしい次のような効果も!

(3)美白作用。英国の大学で、女性20人にトマトを12週間毎日食べ、紫外線を浴びてもらう調査をしたところ、トマトを食べた女性は食べなかった女性より約3割日焼けが少なかった。これは日焼け止めクリームや日傘が紫外線を防ぐ効果と同じだ。また、食べた女性の皮膚のサンプルをとると、コラーゲンが増えていた。リコピンにはシミの原因となるメラニンの生成を抑える働きもあり、シワやたるみも減らしてくれるのだ。

   トマトには、ほかにも最近注目されているビオチンというビタミンが含まれている。コラーゲンの生成を助けるばかりか、髪の抜け毛や白髪を改善して、肌と髪の健康を維持する働きがあるといわれる。つくづくトマトは「女子の味方」なのだ。

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