2024年 5月 6日 (月)

「農業女子」はビジネスチャンス! 縁のなかった企業も続々と商品開発

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

農作業で落ちないファンデーション

   屋外で働くことが多い農業女子の最大の悩みはやっぱり紫外線だ。化粧品大手、コーセーも、農業女子プロジェクトの一環として、紫外線対策用のスキンケアや、汗でファンデーションなどが流れ落ちないよう耐水性に優れたメークアップの方法などを教える取り組みに力を入れている。

   農作業後に作業服の汚れをきれいに落とすことも女性にとっては重要だ。シャープは、温風で汚れを浮かし、微細な高圧シャワーで汚れを落とすドラム式洗濯乾燥機を開発した。

   一方、農業女子が作った野菜や果物などを売り出す取り組みも始まっている。三越伊勢丹ホールディングスは今夏、農業女子が育てた農作物を使ったカラフルな水まんじゅうやジェラートなどを開発した。評判は「畑や女性たちの温かさが伝わってくる」など上々だ。

   もっとも、こうした取り組みが実際に農業女子の拡大につながっていくかが最大の課題だ。

   「農村にはまだまだ保守的な気風が強く残っており、女性の家事や育児の負担軽減など課題は多い」との声も強く、ブームを追うだけではなく、農業という職場の根本的な環境改善が不可欠なことは言うまでもない。

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