2024年 4月 27日 (土)

「コーヒー浣腸」素人療法は危険 腸を傷つけ細菌感染の恐れ

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直腸に傷をつける可能性がかなり高い

   一方で、健康被害を訴える声もあったという。「とくダネ!」では、40代女性が「1年半ほど使用、自力排便ができなくなった。医師の診察を受けたら『腸がむくんで機能していない』と言われた」、さらに30代女性は「下痢が1か月続いた」という事例を紹介していた。

   広義の腸内洗浄は、米国の女優やセレブタレントが愛好しているという。「コロンハイドロセラピー」と呼ばれ、肛門から水を入れて腸内にたまった毒素や便を洗い流す。米国では、施術は医師や看護師、コロンハイドロセラピストの資格を持つ人が行い、本人だけで済ませることはない。器具や装置も、政府が認可したもののみを使用するという。

   日本国内にも、腸内洗浄を行うクリニックや医療機関はあるが、病気の治療ではないとして保険の対象外の「自由診療」となる。

   ところがコーヒー浣腸を勧めているサイトを見ると、「お手軽キットを使って自宅でできちゃう」と医師の指導なしに自力で施術できる点をセールスポイントとして挙げているところが多い。専門家から見ると、これが問題だ。先述の「モーニングショー」に登場した東肛門科胃腸科クリニック・東光邦院長は、そのまま器具を使用すると「直腸に傷をつける可能性がかなり高い」と指摘した。そうなれば細菌が入り込んで感染症を引き起こし、場合によっては命にかかわるというのだ。

   医療従事者の指導がないまま、素人判断で腸に器具を挿入するような行為は避けた方がよい。

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