2024年 5月 1日 (水)

「牛乳飲むと胃に膜できる」は本当か お酒の飲み方、8つの「真実」(前編)

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   いよいよ忘年会・新年会シーズンがやってきた。二日酔いにならないためには、飲み過ぎないことだが、頭では理解してもなかなかできないアナタ。専門家のサイトを参考にまとめたお酒にまつわるクイズを2回に渡ってお届けします。

   体にいい飲み方の基本をおさらいしませんか。

  • 宴会は楽しいが、暴飲暴食には注意を(写真はイメージです)
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梨と柿をつまみながら飲もう

   (1)酒を飲む前に牛乳を飲むと悪酔いしない?

   すきっ腹にいきなり酒を飲むと酔いが回る。そこで事前に牛乳を飲むと、胃に牛乳の膜ができて、アルコールの吸収を抑えるという理屈から生まれた都市伝説だが、間違い。牛乳の分子は非常に大きいので、小さなアルコールの分子は簡単に牛乳の膜を通り過ぎてしまう。

   むしろ、事前に小腹に入れておくといいのはチーズだ。チーズのタンパク質と脂質は消化されにくく、胃に長時間とどまるため、アルコールの吸収をゆるやかにする。固形物なのでほどほどの満腹感もあり、飲むペースが抑えられる。

   (2)水や果物をたくさん摂るといい?

   アルコールには利尿作用があり、体からどんどん水分を放出する。飲んでいる最中は「脱水状態」だと心得よう。だからビールをガブガブ飲みたがる。お茶を飲んだり、果物を食べたりして(ジュースも可)水分を補給しよう。

   果物でオススメなのが、梨と柿だ。梨に含まれるアスパラギンが肝機能を高める。オーストラリアの研究によると、「酒を飲む前に梨ジュース220ミリリットル(梨1個分)を摂(と)ると、二日酔い予防に効果的」という。柿に含まれているビタミンCが肝臓の働きを高め、タンニンが、アルコールが分解されると出る毒素のアセトアルデヒドを解毒してくれる。

   また、トマトジュースも梨や柿と同じ効果があるので、宴会の前に飲んでおくといい。「ウォッカ+トマトジュース」のブラディ・メアリーなど、トマトジュースのカクテルが多いのは先人の知恵なのだ。

胃を守ってくれる納豆の驚異のパワー

   (3)酔いにくいツマミがある?

   アルコールの吸収を遅くし、代謝を助ける食べ物が体にいいツマミの基本だ。それには「タンパク質」「ビタミンB1」「食物繊維」の3つを豊富に摂りたい。

   タンパク質は体内でアミノ酸に変わる。アミノ酸は肝臓の解毒作用、アルコール代謝を促進する。タンパク質が豊富なのは、豚肉、牛肉、鶏肉などの肉類だが、脂肪が気になる人にオススメなのが大豆タンパクの「納豆」だ。

   納豆特有のネバネバ成分のムチンは、胃の壁の粘膜の成分と同じ。だから、アルコールのダメージを受けやすい胃を守るばかりか、肝臓、腎臓、胃腸の3つの大事な臓器の働きを高める凄いやつなのだ。ぜひ、「納豆キムチ」「厚揚げ納豆」「冷奴納豆」「納豆おろし」などをツマミに頼もう。ヤマイモ、オクラ、ナメコなどのネバネバにもムチンは含まれている。

   ビタミンB1は「疲労回復ミネラル」ともいわれ、糖分をエネルギーに変える大事な栄養素だが、アルコールが分解される時に大量に消費される。飲んだ翌朝、疲労感があるのはビタミンB1が不足しているから。飲んでいる最中からたくさん摂りたい。ビタミンB1が多いのは、豚肉、うなぎ、たらこ、ナッツ、ノリなどだ。その吸収をさらに高めるためには、ニンニクやタマネギに含まれているアリシンと一緒に摂ると効果的。ツマミに「豚肉・タマネギ・ピーマン炒め」などはいかが。

   食物繊維は、消化されることなく大腸まで届くため、チーズ同様、アルコールの吸収をゆるやかにする。だから、1杯目の前にぜひ食べておきたい。海藻サラダやワカメの酢の物、ヒジキ、きんぴら、切り干し大根、冷奴、枝豆といった素朴なツマミだ。

   (4)以降は、次回に続きます。

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