2024年 5月 5日 (日)

追い込みなのにイマイチ減らない体重 いよいよ「最終手段」を繰り出すか

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   スロートレーニング(スロトレ)に加えて息子たちとウォーキング。ソファーでゴロゴロが日課だった木村清志さん(仮名、以下キヨシさん)にも、運動の習慣が身についてきた。

   今回、少しハードなスロトレのメニューにも挑戦。その半面、なかなか急降下とはいかない体重に、ふとつぶやいた。「アレ、やるしかないかなあ」。

  • 1回だけで終わらないといいのだが…
    1回だけで終わらないといいのだが…
  • 1回だけで終わらないといいのだが…

自分の体重がすべてのしかかってきた

   キヨシさんはこれまで、スロトレのメニューの中で最もやさしい「イージー編」を続けてきた。一段階上の「ノーマル編」は、実は内容自体は変わらないが体への負荷が大きくなる。イージー編で使えた椅子やテーブルの支えが禁じられるからだ。

   例えば、四つんばいになった状態で最初に右手と左足を同時にゆっくり挙げて止め、いったん戻して次に左手と右足をゆっくり挙げて止める、という動作がある。イージー編では、背の低い椅子の座面に腹を乗せて体を支えてよかった。ノーマル編では、この椅子を取り払うため、腹筋プルプル状態になったそうだ。「スロースクワットも」、イージーでは机の端につかまれたが、ノーマルになった途端に両手を胸元で交差させた状態で行う。

キヨシさん「イージー編とぜーんぜん、違います。自分の体重がすべてのしかかってくるので、重くて」

   それでも10回1セットずつ、全メニューを終えた。そういえば、2人の息子はノーマル編を楽々とこなし、妻の美香子さん(仮名)はさらに上の「ハード編」に挑戦中。ついに父としてのプライドに火がついたのか。

編集部「やる時はやりますね。その後はノーマル編を続けているんですか」
キヨシさん「いや、その、やったのは1回だけで...」
編集部「ええっ、じゃあ今は」
キヨシさん「イージー編に逆戻りしちゃいました」

「やせたいという強い思い...気合が違う」

   やはりハードトレーニングの継続は難しいか。それでも、平日に体を動かす機会がほぼゼロだった数か月前を考えると、毎日短時間でも運動しているのは大きな進歩ではある。

   ただ、目に見える成果として表れていないのが残念だ。キヨシさんの最近の「ベスト体重」は77.4キロ、体脂肪率は21.6%だった。ここ1、2か月は数値が大きく変わっていない。「半年で10キロ減」を掲げただけに、本人としても何か「カンフル剤」となる手段が欲しいようだ。

キヨシさん「やっぱり、断食しかないですかね」

   ボソっとつぶやいた。妻の美香子さんは週末にしばしば「プチ断食」にトライしている。キヨシさんも勧められたが、即答で「ノー」だった。ただ、美香子さんが1か月で6キロ減と明確な結果を出しているのを目の当たりにして、ちょっとやる気になってきたようだ。

編集部「美香子さん、どうして断食できるんですかね」
キヨシさん「聞いてみたら、『やせたいという強い思いのおかげよ』と話していました。気合が違うんです」

   もちろん、単純に何も食べないのでは健康を害する恐れがある。美香子さんも、正しい手順にのっとってプチ断食に励んでいるようだ。「胃が小さくなったのか、おかしに興味がわかなくなった」「気持ちが前向きになった」「肌がツルツルになった」という効果も明かしてくれたという。

   断食は、いわばキヨシさんにとっては最後の手段。あまり無理をして体を壊しては元も子もない。「ちょっと考えてみます」と、真剣な顔つきだった。

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