2024年 4月 28日 (日)

【男の体相談室】赤ちゃんのオチンチンの皮が大問題 むくべきか、むかざるべきか悩むママ

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   男の赤ちゃんのオチンチンの皮は、むいてあげた方がいいのか、放っておいた方がいいのか。最近、悩むママが増えている。「息子を押さえて皮をむいてみると、案の定出血して息子はギャン泣き......。私も泣きながら『ごめんね、ごめんね』と謝った」といった体験談がママさんサイトをにぎわせている。

   男の子の包茎を心配してのことだが、むくべきか、むかざるべきか、専門医の間でも意見はわかれているようだ。

  • バナナの皮をむくようには……
    バナナの皮をむくようには……
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「不潔でモテなくなる」「学校でいじめられる」と心配に

   複数の若いママさん向けの育児サイトをのぞくと、「包茎心配症候群」に悩むママたちを特集しているところが目につく。包茎心配症候群とは、正式の病名ではなくメディアが広めた名前だ。男の赤ちゃんを持つママが、「包茎は不潔で病気になるのでは」「将来女の子にモテなくなりそう」「学校でいじめられるかも」「思春期に包茎で悩ませたくない」などと心配になり、「寝ても覚めて頭がオチンチンでいっぱいになる」状態をさすという。

   オチンチンを持つ夫に相談するのが一番だが、「放っておけ」と、ママたちの不安に真面目に取り合わない人が多い。そこへ最近、新生児のうちから皮をむいておいた方がいいと奨励する「むきむき体操」がインターネット上に広がった。「よくわかるオチンチンの話」の著作がある厚木市立病院泌尿器科の岩室紳也医師が2010年頃から提唱した。体操といっても体を動かすのでなく、おむつ交換時や入浴時に皮を上下に動かし、亀頭を露出させては戻す行為を20回ほど毎日続けるというもの。平均2~3か月で亀頭が露出するようになるという。

   もともと子どもの包茎治療に関しては「包皮翻転(ほんてん)指導」といって、ステロイド軟こうなどを塗り、皮をむく治療法がある。ただし、こちらは炎症が起こるなど疾患がある包茎に限って行なう専門医が多いようだ。

火がついたように泣きわめく息子を押さえて...

   複数のママ向けサイトをみると、こんな声がつづられている(要約抜粋)。

「お風呂に入れるたびに2歳の息子のペニスが気になって仕方がない。尿道から見える恥垢が小児科からアドバイスされた『清潔な状態』にほど遠いから。皮をむかないと洗えないじゃないの。出産前の母親教室では、『オムツを脱がしたらキレイにしてあげましょう』までは説明するが、一番知りたいところはボカされた。使った人形も、何もないツルツルの股間を拭くだけだったし」
「息子は2歳。1歳の妹が保育園で聞いたらしく、『男の子はむかないと』と言いながらトイレでむいてあげたら、本人も喜んでむくようになった」
「意を決し、むきむき体操に挑戦した。2歳の息子を仰向けに寝かせ、手足を夫に押さえてもらう。......火がついたように泣きわめく息子。『かわいそう。やめようよ』と言う夫。騒ぎを聞いて駆けつけた両親も『そんな小さいうちからせんでもいいよ。大丈夫、そのうちむけてくるから』と同調した。ずっとむけなかったらどうするの! 何を根拠に軽々しく言うの!と腹立たしかった」

   包茎には皮が亀頭にくっついてむけない真正包茎と、皮がむける仮性包茎があるが、生まれたばかりの赤ちゃんはほとんど真正包茎だ。日本小児学会の公式サイトの「包茎」を見ると、「新生児ではほぼ100%、1歳までに約80%、1~5歳では約60%が真正包茎。一般的に子どもの包茎はほとんど治療を必要としない」と書かれている。ただ、亀頭包皮炎、尿路感染、排尿障害などの病気が伴うときがあり、その場合は治療が必要だという。

   一方、「むきむき体操」の提唱者、岩室紳也医師のウェブサイトをみると、こう書いている(要約抜粋)。

「オチンチンの皮をむくべきか、むかざるべきか。答えは簡単。清潔にしたいのであれば、『むいて、洗って、また(皮を)戻す』を続けなければなりません。私は7000人の子どもを『むきむき体操』で指導し、手術なしでむけるようにしてきました。『放っておけばいい』という先生方へ。包皮内を洗わないとHPVウイルスがたまり、陰茎がんや女性の子宮頸がんの原因になります。そこまで考え、『自然にむけるまで待とう、オチンチン』とおっしゃるのですか」

「大人の思惑で子どもを傷つけないように」

   これに対し、東京女子医科大学病院泌尿器科ではウェブサイトの「子どもの包茎とは」の中で、詳しく包茎にともなう疾患を説明した上で、「皮がむけないと言う理由だけで子どもの時に手術や特別の治療は不要です。子どもの包茎について迷ったり悩んだりするのは本人ではなくご両親です。ご両親が治療を希望する場合は、子どもの包茎がいわゆる『病気』ではないことを認識し、大人の思惑によって子どもを傷つけないよう心を配ることが大切です」(要約抜粋)とコメントしている。

   専門家の間でもこれだけ意見がわかれるオチンチン問題。ママはどうしたらよいのだろうか。岩室医師自身がウェブサイトでこう書いている(要約抜粋)。

「オチンチンを無理やり剥(む)くとお子さんのトラウマになることがあります。大事なことは何でしょうか。オチンチンをコミュニケーションの手段として、お子さんと向き合い、剥き合う(?)親子関係を築きたいものです」
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