被災地で子どもの心を癒す「バトルドーム」とは何だ? オールドファンが超なつかしむリアルゲーム

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東日本大震災のときも似たようなことが...

   「アメリカン バトルドーム」は、1994年にツクダオリジナルが米Anjar社からのライセンス供与を受けて発売した。上部から玉を入れると、ゼンマイ仕掛けで定期的にボールが落ちる。自分のゴールに玉が入らないようにフリッパーで打ち返して、玉がすべてゴールに入った時点でゲームが終了する。

   発売当初は、「超!エキサイティン!」のハイテンションなセリフが強烈なインパクトを残すテレビCMが話題になった。

   一方、販売元のツクダオリジナルは、オセロゲームやルービックキューブ、スライム、エアー圧縮型水鉄砲「エアーウォーターガン」シリーズなどのロングセラー商品を抱えていたが、テレビゲームなどに押された影響もあって2002年7月にバンダイ(現バンダイナムコ)の傘下に入った。しかし、2003年4月に倒産。現在、事業の一部をバンダイの子会社、メガハウスが引き継いでいる。

   メガハウスによると、「バトルドーム」は2010年7月に、新たにボールの色で点数を競う「アクション バトルドーム」を発売したが、現在は販売を中止。「販売店などに残っているだけです」という。過去の販売状況についても、「(ツクダオリジナルの販売当時の実績については)権利関係もあって、こちらでは公表していません」と話す。

   インターネットには、「バトルドーム」のそんな変遷を知っている人たちからか、

「被災地の子どもたちの『心のケア』にバトルドームが使われるなんて... ツクダオリジナルも空の向こうで超エキサイティンしていることでしょう」
「相手のゴォォルにボールをシュュウゥゥトォ! 超!エキサイティン!! ツクダオリジナルは生きているさ、みんなの心の中でな!」

などの声がみられる。

   メガハウスは、「じつは東日本大震災のときも似たようなことがありました」と漏らす。子どもたちのおもちゃに、オセロゲームなどの誰でも手軽に遊べるゲームへの要望が多く寄せられたそうで、「バトルドーム」にも感慨深げな様子だ。

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