2024年 4月 19日 (金)

ナッツ類(アーモンド) 手軽なおやつがこんなにスゴイ健康効果 ダイエット、若々しさ、便秘解消の3拍子

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

アーモンドを5か月食べ続けると「老化物質」が半減

   こうしたナッツのスゴイ健康効果は、どこから生まれるのか。クルミに関しては、2016年4月23日のJ-CASTヘルスケア「面倒な食事制限なしでも『改善』 クルミ食べるとこんなに良い事」で報じたので、アーモンドを中心に紹介したい。日本におけるナッツ研究の第一人者、井上浩義・慶應義塾大学教授の『アーモンドを食べるだけでみるみる若返る!』などを見ると、こう説明している。

   ナッツ類は、アーモンド、クルミ、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツの6種類ほど(注:ピーナッツは地中に生えるマメ科植物で、正確にはナッツではない)。原産国は雨量の少ない痩せた土地が多く、その分、将来たくましく育つための栄養がぎっしり詰まっている。ナッツ類の3大効能は「ダイエット」「アンチエイジング」「便秘解消」だ。特に優れているアーモンドで、その効果をみると―。

   (1)ダイエット効果:アーモンドには、リパーゼという酵素の働きをブロックする成分が含まれている。リパーゼは体内に入ってきた脂肪を分解する酵素だから、その働きを阻止すると、脂肪が分解・吸収されないまま体外に排出されるので太らない。肉料理の時に、ナッツも食べると脂肪は吸収されずにタンパク質だけをとることができる。

   また、腸内には、砂糖や炭水化物をブドウ糖に分解するαグルコシダーゼという酵素がある。アーモンドはこの酵素の働きも阻止するので、炭水化物と一緒にとると、糖が吸収されないまま排出される。だから、血糖値が下がる。実証実験で男女8人(平均年齢42歳)に5か月間毎日アーモンドを25粒食べてもらうと、平均で2.9キロ体重が減った。

   アーモンドも含め、ナッツは脂肪が多く高カロリーである。しかし、ナッツの脂肪は植物性脂肪だ。特に、アーモンドの脂肪の大半はオレイン酸で、悪玉コレステロールを抑制する働きがある。だから、とり過ぎない限り健康によい。

   (2)アンチエイジング効果:老化は体の「酸化」と「糖化」が原因だ。「酸化」は活性酸素が細胞を錆びつかせることによって起こるが、予防にはビタミンEが効く。アーモンドはビタミンEの含有量がずば抜けて多い。

   一方、「糖化」は、体内でタンパク質と糖が結びつき、「AGE」(終末糖化産物)という老化物質ができることによって起こる。AGEは強い毒性を持ち、一度蓄積されると減らすのが難しく、糖尿病やアルツハイマー病の原因となる。AGEを増やすもとになるのが血糖だ。アーモンドは血糖値を下げるため、老化を遅らせる効果があるというわけだ。実験ではアーモンドを5か月間食べた男女8人の「AGE」の平均値が半減し、井上教授自身も驚いたという。

   (3)便秘解消効果:アーモンドの食物繊維はサツマイモの5倍。腸内の水分をたっぷり吸収した食物繊維が便のかさを増し、便通がよくなる。また、食物繊維は水溶性と不水溶性の両方が豊富にある。水溶性食物繊維は余分なコレステロールを包み、排出させる。また、不水溶性食物繊維は腸内にこびりついた老廃物をかき出してくれる。サツマイモを食べるには調理の手間がかかり、よけいな炭水化物までとってしまうが、アーモンドならすぐにポリポリ食べられる。

   では、どれくらいの量を食べればよいのだろうか。井上教授は、毎日25粒、食事と一緒か食後のデザート代わりに食べることを推奨している。また、サラダのトッピングとしてふりかけたり、アーモンドをヨーグルトに入れてハチミツをかけたりするのもオススメだそうだ。

1 2
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中