2024年 4月 27日 (土)

ジカ熱猛威でリオ五輪辞退者続出? ゴルフ松山英樹も不安いっぱい

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「コンディショニングガイド」配布して注意を徹底

   JOCは日本人アスリート向けに、どのような対策に動いているのか。JOC広報企画部は16年6月2日、J-CASTヘルスケアの取材に対し、「『コンディショニングガイド』を作成し、各競技団体に配布している」と話した。これはJOCの医・科学部門が中心となって、現地調査で得た情報をもとに作成。移動や食事、感染症についても注意点が書かれている。ブラジルで発症する可能性がある代表的な11の感染症を挙げ、入国前・中・後の対策を記載。例えば、入国前に各種ワクチンの接種を推奨するほか、入国中は、多くが虫を媒介とすることから(1)なるべく肌の露出を避ける(2)虫よけ剤、殺虫剤を有効に利用する、の2点を対策のポイントに挙げている。

   JOC広報企画部は、「(感染症などの対策は)基本的に競技ごとの連盟・団体を通して行います。また、どの選手が出場するかの通知がまだ正式に届いていない段階なので、我々が特定の選手に直接言うことはしません」と説明。さらに「スポーツ庁、厚生労働省、文部科学省、外務省とも連携しながら、今後必要があればさらなる対策をとります」と補足した。

   スポーツ庁オリンピック・パラリンピック課は同日、電話取材に対し、「まずJOCのコンディショニングガイドの周知を徹底し、今後も注意喚起を続けます。最終的には選手個々の自己管理によるところも大きいですね」と答えた。

   諸外国の例を見ると、ジカ熱は性交渉でも感染のおそれがあることから、オーストラリア・オリンピック委員会(AOC)では、ウイルス感染防止に特化した特製コンドームを選手に配布すると決定している。

   なお、世界保健機関(WHO)は5月28日、公式ウェブサイトで、「リオ五輪の中止や開催地変更は、ジカ熱の国際的な流行に大きな変化をもたらさない」として、予定どおりの開催を容認する声明を発表した。

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