2024年 4月 19日 (金)

SMAPとSEALDsの不思議な関係 「解散」時期が丸かぶり

   安全保障関連法制に反対する抗議活動で注目を集めた学生団体「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)」が、「終戦の日」の2016年8月15日に解散した。

   「SMAP解散が話題になってるけどSEALDsの事も忘れないで」――。SEALDs解散当日のインターネット上には、こうした書き込みが相次いでいる。前日14日に「電撃発表」された国民的アイドルグループの解散の一報に、「話題を持って行かれた」との見方をするネットユーザーもいた。

  • 外国人特派員協会で会見する「SEALDs」メンバー(15年4月撮影)
    外国人特派員協会で会見する「SEALDs」メンバー(15年4月撮影)
  • 外国人特派員協会で会見する「SEALDs」メンバー(15年4月撮影)

SEALDsは公式サイト上に「最後のメッセージ」公開

   SEALDsは15年5月、首都圏の大学生を中心に結成。安保関連法案の審議中に国会前で実施したデモ活動で注目を集めた。「今どき」のファッションに身を包んだ若者が、ラップ調のコール&レスポンスで声を上げるその姿は、「若者の政治参加」の新たな形としてメディアにも数多く取り上げられた。

   安保法制が9月に成立した後も活動を続けた。16年夏の参院選に向けて「野党共闘」の必要性を訴え続け、1人区での野党統一候補の擁立を後押し。告示後は、憲法改正の発議に必要な「3分の2を取らせない」をテーマに掲げて統一候補の支援に注力したが、その目標は達成できなかった。

   参院選終了後の解散を以前から表明していたSEALDs。投開票日翌日の7月11日未明には、中心メンバーの奥田愛基さんが「8月15日で解散しようと思っている」と出演したCS番組の中で明かしていた。

   そして、8月15日当日。SEALDsは「最後のメッセージ」と題した文章を公式サイトに掲載。「戦後71年の節目をもって解散します」と宣言した上で、これまでの活動を振り返っている。文章の中では、

「(参院選時などの動きを)末永く、ねばりづよく続けていく必要があります。その積み重ねは、長い時間をかけて社会に根をおろし、じっくりと育ち、いずれは日本の自由と民主主義を守る盾となるはずです」

と呼びかける一節もあった。こうしたメッセージが掲載されたページの背景には、ヒップホップ音楽と国会前デモの映像などを組み合わせた動画が流れる仕様となっていた。

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