2024年 5月 6日 (月)

【あのネットサービスは今】(6)
自分の服をアバターに着せる「プーペガール」 スマホの波に乗り切れず失速

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

女性の心理を突いて会員100万人突破したが...

   2008年9月22日のニュースサイト「BB Watch」(現在は休刊)のインタビューで、森永佳未代表取締役社長(当時)は、ヒットの要因をこう分析していた。

「できるだけ購買意欲をそそるような仕掛けを用意するようアイデアを練りました。たとえば女の子って、『限定商品』に弱いじゃないですか(笑)。プーペガールには『キャサリンショップ』というアイテムが購入できる場所あって、ここではある時期しか買えないアイテムも用意しています」
「写真を送ってもらえるアイテムの中にも、手に入りやすいものと、なかなか出現しないレアなアイテムがあります。アイテムは全部で4000点ほど用意しています」

   女性だからこそわかる女性の心理をついた作戦は大いに当たった。

   2009年12月にゲーム化され、2011年4月にはついに会員数100万人を突破した。

   しかし2012年以降、スマートフォンの普及で様相は変わる。PC離れが進むとともに、スマートフォンのファッション系サイトやアプリが台頭してきた。「スマホ」への対応が遅れ、ついにサービスは3月31日12時をもって終了となった。

「きせかえゲームが大好きで、プーペが終わってからも色んなきせかえゲームをやったけどどれも物足りない、自由度が低い...」
「プーペはすごかったよ、重ね着ができるゲームなんて他にある? 本気で復活してほしい」

   今でも、かつて着せ替えしたプーペを載せる「プーペガール備忘録ブログ」が更新されるなど、ネット上では、惜しむ声がまだ続いている。(随時掲載)

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