2019年 8月 23日 (金)

【男と女の相談室】平幹二朗の命を奪った風呂場の事故 元気な高齢者ほど突然死する

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風呂の中で血圧がジェットコースター状態に

   このように、元気な人が風呂場で突然死去する「ヒートショック」とはどんな病気なのだろうか。実は、元気な高齢者ほど1人で入浴できるため、逆に風呂場で倒れても気づかれない場合が多く、危険なのだ。東京都健康長寿医療センター研究所のウェブサイトの「高齢者の入浴事故はどうして起こるのか?」では、ヒートショックのメカニズムをこう説明している。

(1)入浴事故の約8割は、1人で入浴している元気な健康高齢者で起きており、もし入浴中でなかったら死亡せずにすんでいる。
(2)米国のようにシャワーですませる習慣がなく、ゆったりと浴槽につかってリラックスする日本人の入浴習慣が突然死の2つの原因を生んでいる。「温熱作用」と「水圧作用」だ。
(3)「温熱作用」とは、寒い脱衣所から暖かい浴室に入り、さらに熱いお湯につかり、そしてお湯から外に出る行動が、体温を急速に変化させること。寒いと血管は収縮、温まると拡張し、入浴中に血圧がジェットコースターのように急上昇、急下降を繰り返すため脳梗塞や心筋梗塞の引き鉄になりやすい。
(4)特に寒い浴室から熱いお湯につかると、血圧は4~5分で30%近く低下し、極端な低血圧になる。「意識障害」「湯のぼせ」「湯あたり」が生じ、気を失ってお湯の中で溺れる危険が高まる。
(5)「水圧作用」とは、浴槽の中では水圧が働いていること。足はポンプのように血液を心臓に戻す重要な役割があるが、お湯の中では深いところに位置するため、水圧が加わり、足から心臓に送られる血液量が増える。ところが、胸の部分もお湯の中にあると、水圧のために胸囲が縮小し胸郭が圧迫されるため、横隔膜が上に挙がる。
(6)このため、心臓から肺に送られる血流が抑えられるので心臓の負担が増加する。つまり、足から送られてくる血流が増えるのに肺に出ていく血流が減るため、心臓がパンパンに膨らむ。半身浴では、このような心臓の負担は小さくなる。

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