福岡県北九州市のテーマパーク「スペースワールド」は2016年11月27日、スケートリンクで開催していた企画「アイススケート フリージングポート~氷の水族館~」を中止すると公式サイトで発表した。氷漬けにされた5000匹の魚がスケートリンクの下に埋め込まれており、来場者はその上でスケートを楽しむ。そんな前代未聞の企画内容に、インターネット上では「悪趣味だ」「残酷だ」という声が続出していた。「悪趣味すぎる」フェイスブックも炎上「氷の水族館」の公式サイトでは、「なんと5000匹の氷漬けにされた魚たちの上をスイスイと滑走。あり得ないシチュエーションでスケーティングが楽しめる、見たことも聞いたこともないアトラクション。キミはその体験者となる」と宣伝されている。「氷の水族館」がオープンしたのは11月12日。「スペースワールド」はこの間、公式フェイスブックで数度、スケートリンクの中に氷った状態で埋め込まれた多種多様の魚の写真を掲載し、企画内容のアピールに力を注いでいた。だが26日、ネット上のまとめサイトなどで企画内容が知れ渡ると、「悪趣味すぎる」「ほんと気持ち悪いだけ」という声が集中し、公式フェイスブックのコメント欄も炎上に追い込まれた。「スペースワールド」は27日、公式サイトで「アイススケート フリージングポート一時休止について」と題し、「氷の水族館に関して様々なご意見を頂いております。『いきものを娯楽・イベントとして使うのはおかしい』『お魚がかわいそう』など、多数のご意見、重く受け止めております。氷の水族館について不快に思われた皆様に深くお詫び申し上げます」と述べた上で、「つきましては、本日から氷の水族館の企画は中止させていただきます。会場のアイススケート場の再開日は、決まり次第ホームぺージにてお報せします」と発表した。ツイッターでは中止決定後、「あーやっぱり中止になったか」と納得し、「批判されるだろうなって事も想像できないのな」と呆れる声のほか、「魚の犬死にだ」「これこそ無駄死にですね」といったスペースワールドを批判する声のほか、「批判するのは自由だと思うけど、息苦しい社会になったよね」という声も上がっている。
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