2024年 4月 23日 (火)

「アレルギーは食べて予防」研究続々 生後半年からゆで卵を与えた結果は

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親が自己流でやらず必ず専門医に相談

   「ピーナッツと卵は生後4か月から食べさせるとアレルギーの発症リスクが減る」という研究が最近、英国でも発表された。インペリアル・カレッジ・ロンドンのチームが米国医師会誌「JAMA」(電子版)の2016年9月20日号に発表した。英国食品基準庁の依頼で行なわれ、約20万人を超える子どもを対象にした世界最大規模の研究だ。論文によると、次のことが明らかになった。

(1)卵は生後4~6か月から食べ始めると、食べない子どもに比べ卵アレルギーになるリスクが44%減る。
(2)また、ピーナッツは生後4~11か月から食べ始めると、ピーナッツアレルギーになるリスクが71%減る。

   このように、食物アレルギーの予防には、原因となる食べ物を早い段階で食べさせた方が、過剰な免疫を抑える細胞が活性化し耐性がつくという考えが、研究者の間では有力になりつつある。しかし、今回の研究は専門医の指導のもと、アトピー性皮膚炎の治療も徹底して行っている。同研究センターでは、発表資料の中で、「安全性に問題が残るため、(親が)自己流で行うと危険を伴います。卵の加熱が不十分だと抗原性が高くなり危険です。すでに卵アレルギーと診断されている幼児に卵を与えるべきかどうかを含め、必ずアレルギー専門医に相談してください」と念を押している。

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